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JAL機、成田空港で脱輪 原因は凍結によるスリップか
1日午前7時前、インドのデリーから成田空港に到着したJAL740便が、着陸直後に舗装されている誘導路から脱輪して動けなくなった。タイヤが芝生の植わっている土に食い込んでしまい身動きができなくなった為だ。この影響でA滑走路が一時閉鎖されたが、約8時間が経過した1日14時50分ごろ、安全上の問題はないとして運用が再開された。
原因については現在調査中であるとのこだが、日本経済新聞などの報道によると、凍結によるスリップの可能性が考えられるという。
北海道や東北の空港を離発着する航空機が、凍結の為スリップして脱輪したいう話は余り聞かない。飛行機にはスタッドレスタイヤが装着されている訳ではない。降雪や凍結予報が出ている時には、予め滑走路に凍結防止剤を撒いたり、除雪作業をしたりしているという。同時にパイロットの慣れもあるだろう。
航空関係者によれば、こうした降雪地帯では、空港の整備担当者はこまめに除雪することにより、航空機の接地点をできるだけ滑らないようにする。パイロットは逆噴射を利用し滑走路を長く使ってゆっくりと減速していくしかない、という。
余り雪の降らない東京・千葉地域では降雪や凍結の機会が少なく、パイロットが慣れないことも今回のアクシデントの原因のひとつと思われる。
スリップ事故は必ずしも降雪や凍結のみが原因で起こるとは限らない。2013年9月にはタイ航空がバンコクのスワンバブーム空港で、着陸時に滑走路から大きく外れる事故を起こしている。また、2018年1月にはトルコのトラブゾン空港でスリップ事故を起こし斜面に落ちたという事故も報告されている。
今回のJAL740便は、乗客・乗員が全員無事であったことは不幸中の幸いであった。
いかに凍結に慣れないといえども、空港の整備関係者、パイロットも乗客・乗員の安全を第一に考え万全を期して欲しいものである。(記事:kan1713・記事一覧を見る)
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