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エルメネジルド ゼニアの19年秋冬コレクション 伝統と現代を融合させたワードローブ
エルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)の2019年秋冬コレクションが、ミラノファッションウィークの初日2019年1月11日(金)に発表された。
■歴史深い駅舎を舞台に
会場に選ばれたのは、イタリアの玄関口としても知られるミラノ中央駅構内。美しい彫刻が施された歴史深い駅舎は、壮大かつ重厚感溢れる雰囲気を纏っている。ミラノファッションウィークのスタートを切るショーとして、世界中から駆け付けた多くの人々でざわめく空間の中、ついに始まりの合図が鳴り響く。それは歴史深い建築物とはまるで相反する、アップテンポなビートを刻むミュージックだった。
■伝統×現代の融合
その意外性のある組み合わせとリンクするように、颯爽と現れたモデルたちのスタイリングにも“伝統”と“現代”を語る2つの正反対な要素が交わっていることに気付かされる。ブランドの職人技が光る、端正なシルエットのセットアップには、ジオメトリックな模様を配して。またクラシカルなネイビーのスーツスタイルに、明るいイエローの網目模様が目を惹くセーターを差し込んだルックも登場した。
■フライトジャケットを主役に
また今季もストリートスタイルが健在。中でも目を惹いたのが、足元に複数のテープを施したジョガーパンツと組み合わされた、フライトジャケットだ。しかしそこにもラグジュアリーな雰囲気を感じさせるのは、その上質なファブリックが大きな要素と言えるだろう。
シルクのような光沢感溢れるウールで仕立てられたフライトジャケットは、気品溢れる佇まい。一方で温かみのあるボアとコーデュロイを組み合わせた、遊び心溢れるハイブリッドデザインも登場した。
■ボリュームたっぷりのアウター群
他にも、ブルゾンやフード付きのロングコート、キルティング加工を施したレザージャケット、ダウンなど、豊富な種類のアウターがラインナップ。丈の長さに統一性はないが、いずれもドラマチックなボリューム感が特徴だ。裾に向かって細く伸びる、すっきりとしたシルエットのパンツを組み合わせたことで、アウターの存在をより引き立てている。
■細部にまで光るブランドの真髄
スタイリングに差し込まれた小物類にも、トラディショナルかつラグジュアリーなブランドの美徳が隠されている。複数のカラーでポップに仕上げたスニーカーは、全て質感の異なるレザーを丁寧に繋ぎ合わせて。カモ柄のセットアップにアクセントを加えるサコッシュは、艶めく漆黒のレザーで上品なムードをプラスしている。
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