アレキサンダー ワン、2019年メンズフォールコレクション発表

2019年1月9日 15:32

印刷

記事提供元:ファッションプレス

 アレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)は、“アメリカンハスラー”をテーマに掲げた 2019年メンズフォールコレクション「コレクション 2」をニューヨークで発表した。メタリックベンチが並んだ金庫をイメージしたランウェイショーの会場には、“ハスラー(詐欺師・ギャング)”たちが集った。

 ファーストルックから続けて登場したジャケットは、肩幅がやや大きく設定されたボックスシルエット。細身のすらりとしたスーツに見られる“モダンさ”はなく、どこか古めかしさの感じられるものだ。その風貌はまるでアメリカ映画のギャングのような雰囲気。恐らく、開襟シャツをややハイウエストの2タックパンツにタックインしたスタイル、ベストとスラックスとのセットなども同じく、ハスラーたちのスタイルを模したものだ。

■現代のギャングたちが見つける“自由な価値観の模索”

 今回のコレクションは、アメリカンハスラーを表しているとは言え、その当時をそのまま反映させているわけではない。ワンが伝えたかったのは、固定概念に縛られない、自分の価値観を大切にするハスラーたちの存在だ。

 モダンなエッセンスは“スポーティ”なテイストによって加味された。ニットやシャツには、スウィムウェアのようにタイトなパンツを合わせ、クラシカルなチェスターコートにはベストと、そのインナーとしてロードレース選手が着用するようなタートルネックを合わせている。

 さらに、現代的な解釈を加えるテイストミックスの遊びには、アヴァンギャルドとクラシックが交錯し、アレキサンダー ワンらしさで溢れている。先に述べたスウィムウェアの組み合わせもそうだが、ウールコートやブラックレザーのパーカーと、涼し気なストライプのショートパンツの組み合わせなどによって生まれた先駆的なスタイルが、これまでの固定概念を覆し、現代の“アメリカンハスラー”を表している。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

関連キーワード

関連記事