国内外の注目経済指標:米インフレ率は当面2%台で推移か

2019年1月5日 14:44

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記事提供元:フィスコ


*14:44JST 国内外の注目経済指標:米インフレ率は当面2%台で推移か
1月7日−11日週に発表予定の主要経済指標の見通しについては以下の通り。

■7日(月)午後7時発表予定
○(欧)ユーロ圏11月小売売上高-予想は前年比+0.3%
参考となる10月実績は前月比+0.3%、前年比+1.7%。市場予想をやや上回った。オンライン販売が好調だったことが要因。11月については、エネルギー価格の下落による可処分所得の増加や雇用情勢の改善が続いていることから、反動減となる可能性は低いとみられており、順調な伸びを記録する見込み。

■9日(水)午後7時発表予定
○(欧)ユーロ圏11月失業率-予想は8.1%
参考となる10月実績は4カ月連続で8.1%。2008年11月以来の低水準で推移している。ユーロ圏経済の成長鈍化に対する懸念はあるものの、景気は緩やかに回復していることを示唆する数字と言える。11月については、ギリシャの失業率はやや低下する可能性があるものの、ドイツ、フランスの失業率は下げ止まるとみられており、5カ月連続で8.1%となる可能性がある。

■11日(金)午前8時50分発表予定
○(日)11月経常収支-予想は+5676億円
参考となる10月実績は+1兆3099億円。貿易収支は−3217億円、第1次所得収支は2兆円を超える黒字だった。11月については貿易収支が悪化する可能性があること、第一次所得収支の黒字幅は縮小すると予想されていることから、全体の黒字額は10月よりも大幅に少なくなる見込み。

■11日(金)午後10時30分発表予定
○(米)12月消費者物価コア指数-予想は前年比+2.2%
参考となる11月実績は前月比+0.2%、前年同月比+2.2%。12月については、輸入関税率の引き上げによって原材料コストが高くなっていること、住宅や医療、中古車のコストが上昇していることから、10月実績と同水準の物価上昇率となった可能性が高いとみられる。

その他の主な経済指標の発表予定
・7日(月):(米)12月ISM非製造業景況指数
・8日(火):(米)11月貿易収支、(米)11月JOLT求人
・9日(水):カナダ中央銀行政策金利発表
・10日(木):(中)12月消費者物価指数、(中)12月生産者物価指数《FA》

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