Qualcommが勝訴 中国でiPhone旧モデルの輸入・販売に事前差止命令

2018年12月16日 21:22

印刷

記事提供元:スラド

Qualcommは10日、同社の訴えを中国・福州市中級人民法院が認め、iPhone旧モデルの輸入・販売を即時中止するよう命じたと発表した(プレスリリース)。

QualcommはiPhoneが同社の特許2件を侵害しているとしてAppleの中国子会社4社を訴え、輸入・販売の事前差止を求めていたという。対象はiPhone 6s/6s Plus/7/7 Plus/8/8 Plus/Xの7機種。侵害しているとされる特許は、ユーザーが写真のサイズや外観を調整可能にするというものと、タッチスクリーンでアプリケーションを管理するというものらしい。

これに対しAppleは、事前差止命令がQualcommとの和解を強制するものであり、中国のスマートフォン業界を委縮させると主張。iOS 12ではQualcommの特許を侵害しないとして上訴する一方で、特許侵害を避けるためのアップデートを近日公開するとも述べている。Appleの中国版オンラインストアではiPhone 7/7 Plus/8/8 Plusが購入可能となっており、事前差止命令に従うつもりはないようだ。

一方Qualcommでは、事前差止命令でOSのバージョンは指定されていないと反論し、差止の対象をiPhone XS/XRにも拡大するよう請求しているとのことだ。

 スラドのコメントを読む | アップルセクション | YRO | 法廷 | パテント | iPhone | 中国

 関連ストーリー:
米ITC不公正輸入調査室、AppleがQualcommの特許1件を侵害しているとITC判事に勧告 2018年06月20日
米連邦取引委員会とQualcommの裁判でAppleが制裁を受ける 2017年12月29日
Qualcomm、AppleがQualcommの企業秘密にアクセスする際に結んだ契約に違反していたとして提訴 2017年11月08日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事