アーティア、ミニッツリピーターにプラチナ彫金を施した世界1本限定モデル

2018年12月11日 11:12

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ミニッツリピーター プラチナム。(画像:グローバルブランディング発表資料より)

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  • ミニッツリピーター プラチナム。(画像:グローバルブランディング発表資料より)
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 スイスの時計ブランド、アーティアは、ミニッツリピーターにプラチナ彫金を施したモデル「ミニッツリピーター プラチナム」の発売を発表した。限定1本の生産で、価格は税抜405万円。

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 ミニッツリピーターというのは時計の機構の一種である。古典的には、鐘を鳴らして時刻を告げる仕組みのことをミニッツリピーターと言うのだが、それを小型化し、腕時計に搭載できるようになったのが1892年のこと。今日なお、腕時計の世界ではパーペチュアルカレンダー/トゥールビヨンと並んで「世界三大複雑機構」の一つに数えられている。

 さて、アーティアは2016年よりコンプリケーション(複雑時計)のコレクション「ARTYA COMPLICATIONS」を展開、トゥールビヨンなども含め、複雑機構と高次元のアートを融合したユニークピースを数多く手掛けている。そして今回は、ミニッツリピーターとプラチナ彫金の組み合わせというわけである。

 プラチナケースの彫金を手がけたのは、アーティアには不可欠な存在のひとりといえる「マスターエングレイバー」ブラム・ラモン氏。技術的には、レリーフとブライトカットという二つの技法が用いられている。前者は装飾が立体的に浮き上がって見えるようにするもの、後者は装飾を光り輝かせるものであるが、ビュランと呼ばれる工具を何度も研ぎ直して作業をしなければならない、手間のかかる、そして技術的にもハードルの高い作業となる。

 彫金のデザインは、ラモン氏がもっとも得意とする19世紀のネオ・ルネッサンス様式となっている。

 また、文字盤にはホットエナメルを用いたロイヤルブルーのエナメル文字盤が用いられている。高度な技術に加えて膨大な手間とコストがかかるため、今日では時計製造の世界ではあまり用いられることのなくなった技術で、超一流の職人の証でもある。

 そしてミニッツリピーターは、内蔵されたゴングが現在時刻を知らせる仕組みとなっている。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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