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アウディのEV第3弾「Audi e-tron GT concept」、LAショーで世界初公開
ロサンゼルスモーターショー2018でアウディが発表した全長×全幅×全高4960×1960×1380mmの軽量なEVの4ドアクーペ「Audi e-tron GT concept」[写真拡大]
アウディは、ロサンゼルスモーターショー2018で、4ドアクーペの電気自動車(EV)Audi e-tron GT conceptを発表した。同社のe-tronファミリーの第3弾となるショーモデルである。
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このEVコンセプトは、スポーツカーに匹敵するパフォーマンスを発揮する。駆動トルクは、トルクベクタリング付きquattroフルタイム4WDシステムを介して4輪へと伝達され、アウディのスポーツモデルにふさわしい性能を実現している。
全長4960mm、全幅1960mm、全高1380mmで、軽量な4ドアクーペのボディは、複合素材構造で、カーボン製のルーフ、数多くのアルミニウム製コンポーネント、そして高張力鋼板で構成されている。このテクノロジーは、ポルシェと協力して開発されたが、エクステリアは、アウディ・デザインを象徴するSportbackスタイルを反映したデザインで、アウディのDNAを完全に受け継いでいる。サイドビューは、285/30R22サイズのタイヤを装着した22インチホイールが明確な存在感を放つ。
434 kW(590 hp)のシステム出力は、前後のアクスルを個別の電気モーターが担う。どちらのモーターも、永久磁石式同期電動機(PMモーター)だ。Audi e-tron GT conceptには、quattro4輪駆動システムが搭載されるが、電動式のquattroは、前後のアクスル間に機械的なリンクがない。電子制御システムは、前後のアクスル間だけでなく、左右のホイール間の駆動力も調整する。これによって、最適なトラクションが得られる。
このコンセプトカーの航続距離は、WLTPモードで400kmを超える。フラットな形状の駆動用リチウムイオンバッテリーは、90kWh以上の容量で、フロント及びリヤアクスル間のフロア下全体に設置される。これによってクルマの重心は、Audi R8に匹敵するほど低くなった。この低い重心に4輪操舵システムを組み合わせ、非常に優れたコーナリング性能とスポーツカーを彷彿とさせる俊敏性と精度を実現した。
電気自動車にとって不可欠な回生システムは、2基の電気モーターを使用し、電気油圧的に統合されたブレーキコントロールシステムを活用し、3種類の異なる回生モードを組み合わせて使用する。シフトパドルのマニュアル操作によって起動するコースティング回生、予測効率アシスト経由で自動的に起動するコースティング回生、そして電気と油圧による減速をスムーズに移行するブレーキ回生だ。0.3G以下の減速では、エネルギー回生は電気モーターだけが担当し、従来型のブレーキは使用しない。実質的に通常のブレーキ操作においては常に、エネルギーがバッテリーに戻される。通常のブレーキは、ドライバーがブレーキペダルを踏んで、0.3Gを超える減速が発生したときにのみ使う。このブレーキには、高性能セラミックディスクを装備している。
Audi e-tron GT conceptのバッテリーは、アウディワイヤレスチャージングによる非接触充電も可能だ。非接触充電の場合、ほぼひと晩でフル充電することができる。が、800Vの充電システムに対応しているため、有線による充電は大幅に高速だ。800V有線高速充電器を使えば、バッテリーを80%まで充電するのに必要な時間はわずか約20分。これで、再び320km以上の距離を走行することができる。もちろん、低い電圧で充電することも可能なため、あらゆる充電ステーションを利用することができる。
このコンセプトカーは、2020年末までに量産モデルとして登場する予定で、初回のデリバリーは、2021年初頭とされている。(編集担当:吉田恒)
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