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Linux、ソースコードで「fuck」を「hug」に置き換えるパッチ 是非が議論に
IntelのJarkko Sakkinen氏がLinuxの新行動規範(Code of Conduct: CoC)を守るためとしてソースコードのコメントに出現する「fuck」を「hug」に置き換えるパッチを送ったことで、その是非が議論となった(Phoronixの記事、Neowinの記事)。
指摘が多かったのは既存のコードが新CoCの対象にならない点だ。Sakkinen氏が参照していた新CoC本文にそのような記述はないが、新CoCをどのように解釈すべきをまとめた「Linux Kernel Contributor Covenant Code of Conduct Interpretation」では既存のコンテンツを新CoC違反とみなさないとの記述がある。
不適切な表現についてはバグとして修正可能とされているため、表現が不適切であればパッチ自体に問題はないのだが、「fuck」が不適切な表現に相当するかどうかでも意見が分かれた。Sakkinen氏は英語を母国語としない人にとって適切な文脈と不適切な文脈の区別が難しいなどと主張したが、英国や欧州ではテレビでも許容可能な言葉になっている、大人が驚くような言葉ではない、といった反対意見が出ている。
また、「fuck」を「hug」に置き換えたコメントはほぼ意味不明であり、冗談だと思った人もいるようだ。Sakkinen氏は至極まじめなようだが、「hug」がハラスメントのカテゴリーに含まれる可能性も認識しており、一律に置き換えるのではなく文脈に応じた書き換えが必要との意見を取り入れると回答している。
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