「中国市場など不要だ」というDMが漏洩の有名ブランド、中国市場から即日追放

2018年11月27日 09:38

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward曰く、 イタリアの高級ファッションブランド「ドルチェ&ガッバーナ」が今月21日に予定していた上海でのイベントを前に宣伝動画を公開したのだが、その内容が人種差別的ではないかと議論になっているところに、関係者のDM(ダイレクトメッセージ)が漏洩、中国市場から一夜にして製品が消えるという珍事となっているらしい(レコードチャイナYahooニュース)。

 事件の発端となったのは、同社が17日に公開したアジア人女性が箸を使ってピザやパスタを食べるというもの。これが若干炎上してweiboから動画が削除されるなどしたのだが、ここに火に油を注いだのが同社の創業者にしてデザイナーのステファノ・ガッバーナ氏。氏は知人とのDMの中で、「中国はクソだと言い続けてやる」「中国無しでやっていける」などと激しく批判。このDMを知人がSNS上に公開してしまったことから、大騒動となった。結果的に、DMが公開されたその日のうちに、イベントに参加予定だったゲスト全員が出席をキャンセルし、また中国の全ECサイトから同社の製品が撤去されてしまったという。

 展開があまりにも急な気もするが、こうした背景には誰かが愛国心でボイコットをすると、後に続かないと非国民とされてしまうという中国のお国事情もあるそうだ。なお、奇しくも自分の発言を成就してしまったステファノ・ガッバーナ氏だが、現在は「アカウントがハッキングされた」と弁明しているそうである。

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