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富士通のAI採点支援システム、体操国際大会への導入決定 将来は自動採点も
採点支援システムの画面(画像: 富士通の発表資料より)[写真拡大]
富士通と国際体操連盟の発表、またNHKなどの報道で、体操競技にAIや3Dレーザーセンサーなどを活用した採点支援システムが導入されることが明らかになった。2019年にドイツで開かれる世界体操競技選手権大会にて一部種目に導入され、順次適用拡大していく。さらに両者は2020年以降の自動採点実現を目指し、開発を続ける予定だ。
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今回開発された採点支援システムは、高度化する技への対応が難しくなっている審判員を補助するために用いられる。従来の、審判員が極めて短い時間のうちに目視で技を確認して採点する方法では、動きの速さに目がついていかず、場合によっては誤審が起こる可能性があった。
そのような事態の発生を防ぐため開発された採点支援システムは、いくつもの先端技術をもって正確な判定がなされるようサポートする。選手の動作は3Dレーザーセンサーによって計測および判別され、三次元の画像に変換したうえで、AIがデータベースと照合し演技の正確さを判定するという。
富士通と国際体操連盟は2017年の提携後、採点支援システムの実用化を目指し活動してきた。2017年にカナダで開かれた世界体操競技選手権大会では国際大会で初めてシステム開発に必要となる競技データの取得を、2018年にカタールで開催された大会では技術検証を実施している。
そして今回、富士通と国際体操連盟は、システム開発および採用決定の報と同時に、パートナーシッププログラムの締結についても発表した。今後国際体操連盟主催の大会だけでなく、各国で開催される国内大会へのシステム導入も進める見通しだ。加えて選手育成やエンターテインメント性の追求など競技全体の発展にも共同で取り組んでいく。(記事:小椋恒示・記事一覧を見る)
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