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猫やスカラベの大量のミイラが発見される エジプトのサッカラで
サッカラのピラミッドと墓。[写真拡大]
●エジプト考古省がFBで発表
カイロの南に位置するサッカラは、広大なネクロポリスで有名である。このサッカラで、猫やスカラベをはじめとする動物のミイラが発見されたことが、エジプト考古省によって発表された。
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エジプト考古省は、今回発見された動物のミイラは6000年前のものと推測している。
●古代エジプトでは不死の象徴であったスカラベ(オオタマオシコガネ)
Facebook上で発表されたエジプト考古省の発表によると、今回の発見で最も貴重なものは、古代エジプトの首都メンフィスの墓地であったサッカラから初めて発見されたスカラベのミイラである。大きさまでは明らかにされていないが、非常に保存状態の良い石灰質の石棺の中から亜麻布が使用されたスカラベのミイラが発見されている。
スカラベのミイラとともに、数十体の猫のミイラ、また100体に及ぶ金メッキの木造の猫も発見されている。さらに、コブラやワニのミイラも別の石棺の中から見つかった。スカラベは、古代のエジプト人が太陽神の象徴として神聖視していたことで知られている甲虫の総称だ。
●神に捧げられた動物たち
話題となっている猫やスカラベのミイラは、第5王朝の創設者ウセルカフのピラミッド群から発見された。このピラミッド群は、外観の崩壊が大きく、内部の調査は進んでいなかった。エジプト考古省は、2018年の4月からの発掘調査において7つの墓を発見していたことも明らかにしている。
猫のミイラや金を施された木製の像は、エジプト神話に登場する女神バステトへの奉納物と考えられている。バステトは、猫の頭部をもつ神であり古代エジプト人の尊崇の対象であった。
また、金メッキの木製の銅像にはライオンや牛、ハヤブサをかたどったもののほか、まだ正体がはっきりしない動物のものも発掘されている。こうした動物のミイラや像のほかにも筆記用具や貴重なパピルスが墓所から発見されており、今後続く発掘作業にも期待が高まっている。
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