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プロ野球、FA宣言期間は11月13日まで
プロ野球のフリーエージェント(FA)有資格者が権利行使できる手続き期間が、11月13日で期限を迎える。ここまで、西武の浅村、広島の丸等、ペナントレース優勝チームの主力が権利行使を表明、動向が注目を集めている。
■パ覇者西武からは中心選手が
埼玉西武ライオンズからは浅村栄斗に加え、捕手の炭谷銀仁朗もFA権を宣言している。
今季、自身2度目となる打点王を獲得した浅村は西武の日本人として初の「3割・30本・100打点」を記録、3年連続で全試合出場を果たし昨年からは主将に指名されるなど主軸としてチームを牽引した。日本シリーズを制したソフトバンクが獲得に名乗りを上げている。
13年間にわたり捕手としてチームを支えた炭谷は若手の森の台頭もあり今季の出場は47試合にとどまったものの、豊富な経験は充分。すでに楽天、巨人が興味を示している。西武からは他にも今季14勝を挙げエースとして活躍した菊池雄星が今オフ、ポスティングシステムでの米大リーグ移籍を目指し既に渡米している。
また同じパリーグではオリックスの西勇輝もFA権利行使を表明している。
■広島の今後を占う丸のFA
セ・リーグ3連覇を達成した広島東洋カープは、クライマックスシリーズで巨人を退け、2年ぶりとなった日本シリーズでは1勝1分け4敗で福岡ソフトバンクに敗れている。
球団史上初の3年連続リーグ優勝の立役者であり昨年のMVPでもある丸佳浩は今季も存在感を如何なく発揮した。リーグ2位の39本の本塁打を記録し、先日発表されたゴールデングラブ賞も外野手部門で6年連続受賞している。また今季、最優秀出塁率にも輝き、過去には盗塁王も獲得するなど走攻守を備えた、広島野球の象徴的存在。田中、菊池との打線が組まれていることから「タナ・キク・マル」の愛称でファンから親しまれていることも含め、チームへの貢献度は随一と言えるだろう。
丸にはここまで同じセ・リーグの巨人、さらには地元であるロッテが獲得に前向きな意向を示している。15日から契約交渉が可能になるが、丸の動向次第では広島の1980年代以来ともいわれる「黄金期」にも決して小さくない影響を及ぼすことは間違いない。(記事:佐藤文孝・記事一覧を見る)
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