ドラッグストアで卵を買う人が増加 キューピー「たまご白書2018」

2018年11月6日 11:40

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 キューピーが発表した「たまご白書2018」によると、卵の購入場所としてドラッグストアやディスカウントストアが増えていることが分かった。

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■「おいしい」卵が好き

 5日、キューピーが「たまご白書2018」を発表した。これは卵に関する正しい知識の啓発などを目的として、卵に対する認識などを分析したもので、2017年に続いて2回目。20歳から69歳の男女合計2,060人を対象に調査している。

 卵が好きな理由(複数回答)として最も多かったのは「おいしいから」で71.6%。以下、「調理が簡単だから」(47.8%)、「栄養価が高いから」(43.4%)、「どこでも売っていて手軽に買えるから」(37.5%)、「値段が安いから」(37.2%)、「健康にいいから」(32.9%)などとなっている。「おいしいから」は、性別や年代を問わず高い割合となったものの、「調理が簡単だから」「どこでも売っていて手軽に買えるから」は女性に多め、「栄養価が高いから」は高齢女性に多めだった。

■購入場所の変化

 卵の購入場所で最も多かったのがスーパーマーケットで93.3%で、2017年調査の93.2%から微増となった。次いで多かったのはドラッグストアで、17年の12.2%から18年は15.3%と増加した。3位のコンビニエンスストア(17年:7.0%→18年:8.0%)、4位の生協の宅配サービス(17年:5.3%→18年:7.0%)、5位のディスカウントストア(17年:4.6%→18年:6.5%)なども増加した。わずかに減ったのは、百貨店・デパート(17年:2.3%→18年:1.7%)、生産者の販売サイト(17年:1.4%→18年0.7%)などで、生鮮食品の取り扱いが増えつつあるドラッグストアやディスカウントストアなどで卵の購入機会が増えていることが分かる。

■卵料理の中食需要が増加傾向に

 量販店で販売している卵料理で買ったことがあるものとして最も多かったのは茶わん蒸しで44.7%だった。以下、温泉卵(44.6%)、卵豆腐(38.4%)、卵サラダ(31.8%)、オムライス(29.1%)、甘くないだし巻き卵(28.3%)、煮卵(26.5%)、甘い厚焼き卵(25.2%)などと続いている。資料では、若い世代で卵料理を作る人が減っていることと合わせて、「卵料理の中食需要が高まる可能性」を指摘している。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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