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秋ドラマの大本命は「大恋愛〜僕を忘れる君と」かも!? その魅力は?
■2018年秋ドラマでもっとも評価が上がりそうなのは?
2018年の秋ドラマもほぼ3話以上が放送され、本腰を入れて視聴する作品が固まってきた頃ではないかと思う。注目作も多かったが、思うような結果を出せていない作品が多いように感じる。
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その中でも、最も意外性を見せているのが10月12日からスタートしたTBS系金曜ドラマ「大恋愛〜僕を忘れる君と」ではないだろうか。本作は大石静のオリジナル作品であり、主演には戸田恵梨香、その相手の恋人役にムロツヨシという布陣。キャストだけ見ればなかなかだが、他の注目作に埋もれていた印象だ。
だが、フタを開けてみると想像以上に練られた舞台設定を、熟練された役者がしっかりと表現している印象が強いドラマとなっていた。
■「大恋愛〜僕を忘れる君と」のあらすじ
KITAレディースクリニックに勤務する女医・北澤尚(戸田恵梨香)は、6歳年上の医師・井原侑市(松岡昌宏)とお見合いをした後、3カ月後には婚約を決めていた。2人は早く結婚したい思いがあり、特に燃えるような恋でもなかったが、そのままくっ付いて安定した人生を送る予定となっていた。
結婚式まで1カ月と迫ったある日、尚は侑市が持っているマンションへ引っ越すことになっていた。そのときに対応したのは、元小説家で現在は宅配業務のアルバイトをする間宮真司(ムロツヨシ)だった。彼は不愛想ながらも仕事をきちんとこなす上、水漏れにも対応してくれたところから尚は真司のことが気になり始める。
真司のことをもっと知りたくなった尚は、強引に彼を食事に誘いだす。さらに真司のことを好きになりそうだと感じた矢先、頼んでもいないドリンクが届いたり、患者の名前を忘れたりするなど尚の周りで奇妙なことがおきはじめる。きちんと検査をしたところ、尚は若年性アルツハイマーを患っていることが判明する。
■悲劇的な展開に思わず惹き付けられる
尚が病で侵される一方、自分の小説を暗唱できるほど好きだと言ってくれる彼女に真司も惹かれ始めていた。そして、尚から病気について告白された際も、2人の記録としてその日々を小説におこすことを決めるのだった。自分のためにここまでしてくれる真司に惹かれる尚は、侑市との婚約についてある決断を下すのだった。
「若年性アルツハイマー」という病気にかかるヒロインを軸にしたドラマ「大恋愛〜僕を忘れる君と」。過去にも「私の頭の中の消しゴム」などこの手の作品は多く見受けられたが、現代日本が抱える格差社会などを浮き彫りにするなど、リアリティを追及しているあたりも本作品の魅力ではないだろうか。
また、3話で尚は真司と2人で生きていくことを決意するも、病気の進行によって真司を「侑市」と呼んでしまうシーンで終わってしまう。幸せの終焉とも取れるラストはSNSなどでも話題となり、物語の作りとしても非常に楽しめるものとなっている。久々に恋愛ものを楽しみたい人にはお勧めできるドラマだ。
「大恋愛〜僕を忘れる君と」はTBS系列にて金曜日22時から放送中。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る)
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