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ドコモ、東京五輪のメダルの素になるリサイクル金属を初納入 金銀銅約4トン
(画像: NTTドコモの発表資料より)[写真拡大]
ドコモは23日、使用済み携帯電話などのリサイクル金属によるメダル生成プロジェクトにおいて、主催者の東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会に約4トンの金属を納入したと発表。内訳は金16.5kg、銀1,800kg、銅2,700kgで、それぞれの目標達成率は54.5%、銀43.9%。銅100%となった。
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この取り組みは「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」と呼ばれ2017年4月1日から行われている。その日から2018年6月30日までに回収した分を、23日に初めて納入した。
回収対象となっているのは使用済み携帯電話やパソコン、デジタルカメラなど小型家電リサイクル法に基づく28品目だ。主に全国のドコモショップ2,400店舗、また小学校や各イベントなどでの回収活動の末、6月30日までに約412万台が集まった。
回収した物は物流拠点に集められ、例えば携帯電話なら本体や電池、充電機などに細かく分別される。そして解体後、熱分解処理によってプラスチック部分から燃料用油を生成したうえで、残った灰から金や銀、銅などの金属を取り出してメダルにする。
東京オリンピック・パラリンピックで使う、金、銀、銅合わせて約5,000個のメダルは概ねそのようにしてリサイクル金属からつくり出されるという。
回収活動は2019年春頃まで実施し、納入を終えるのは同年11月になる予定である。金は目標値の30.3kgまであと13.8kg、銀は目標値の4,100kgまであと2,300kgとなっている。銅の目標値はすでに達成したが金と銀はまだ不足しており、2018年7月分から2019年春までの回収分で足りるかどうかは不透明だ。
ドコモは2020年を契機として、リサイクルの定着と環境に優しい持続可能な社会の実現を目指している。今回のプロジェクトの行方には注目が集まりそうだ。(記事:小椋恒示・記事一覧を見る)
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