世界のインターネット普及率、伸び悩む 貧困層や女性への普及が壁に

2018年10月24日 00:27

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記事提供元:スラド

taraiok曰く、 World Wide Web Foundationが来月公開を予定している最新のデータによると、特に2015年以降、世界におけるインターネットの普及率は大幅に伸び悩んでいるという(GuardianSlashdot)。

 2014年の予想では、2017年には世界の約半分の人がインターネットにアクセス可能になるとされていた。しかし、2007年にはブロードバンドにアクセスできる人口は19%増加していたのに対し、2017年の増加率は6%未満だという。

 伸び悩みの原因は、女性および農村などの貧困層への普及が難しくなっているためだという。調査によると、未だにインターネットを利用できていない38億人の多くが女性であるという。国際電気通信連合(UIA)のデータによると、アフリカでは女性のインターネット利用率は2割以下、中東やアジアでも4割以下だとされている。

 こうしたインターネット未接続の人々は、オンラインでの教育や議論、社会コミュニティへの参加、税金申告やIDカード申請といったデジタルサービスなどを利用できない。日常生活のデジタル化が進むにつれ、こうしたオフライン人口の人々はますます社会から疎外されて、不公平感が広がることになると危惧されている。

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