PEZY Computingによる助成金の不正受給問題、NEDOが調査報告書を発表

2018年10月24日 09:35

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward曰く、 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、昨年末に発覚したPEZY ComputingによるNEDO助成金の不正受給事案に関する中間とりまとめとなる調査報告書(PDF) を公表した。

 この報告書では、司法捜査がなければNEDOは不正を発見できなかったことを認め、PEZY社の不正は悪意を持った巧妙な詐取だったと記している。実際、架空請求のためにPEZY社は書類偽造・虚偽報告を行うなど入念に不正を計画・実施したことや、提出された偽のプロセッサチップ (PEZY-SC) 試作品に対する確認が不十分でNEDOが気づけなかったことなどの事実が認定されている。

 裁判は終結していないが再発防止に向けて、専門家へのヒアリング、専門家同行による検査、事業者の会計検査の強化、抜き打ち検査の実施などの対策が検討されている。

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