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ネット動画視聴 テレビにせまるコンテンツに急上昇
ソニーマーケティングが「ネット動画視聴に関するインターネット調査」を実施。ネット動画の視聴は69.6%へと上昇、テレビに次ぐ2番目に。[写真拡大]
情報テクノロジーの変化とともにメディアのあり方も変わって行く。日本においては1970年代後半より書籍の販売額が低下し始めた。おそらくこれはテレビの普及に影響を受けたものではないだろうか。CDの売上の低下はインターネットの発展・普及の影響とされている。
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活字に代りメディアの王者となったテレビは今のところその地位を守り抜いている。しかし、このところスマートフォンなどのモバイル・ディバイスの進化・普及に伴いインターネット動画の視聴がシェアを急拡大させているようだ。
ソニーマーケティングPR事務局が「ネット動画視聴に関するインターネット調査」を9月上旬に全国の20代から60代までの男女を対象に実施し、3日にその集計結果を公表している。
この調査結果によれば、「普段視聴しているコンテンツ」は「テレビ放送(地デジ、BS、CS)」が86.4%と断トツのトップで、次いで「ネット動画」が69.6%、「録画番組」が58.8%、「インターネットの各種情報」47.7%、「DVD/ブルーレイ」が44.1%、「テレビゲーム」が13.3%の順となっている。
このシェアの動向を3年前の調査との比較で見ると、「テレビ放送」が3年前は89.9%であったものが今回は86.4%と3.5ポイント低下し、一方、「ネット動画」は57.0%から69.6%と12.6ポイントの大幅な増加となり、前回は2位で63.8%から58.8%に減少した「録画番組」を抜いてテレビに次ぐ2位の位置に急上昇している。その他、「インターネットの各種情報」、「DVD/ブルーレイ」、「テレビゲーム」は減少か横ばいとなっており、「ネット動画」の躍進が目立っている。
「ネット動画」に使われているディバイスについてみると、「携帯・スマートフォン」が46.7%で半数近くを占めトップ、次いで「パソコン」が37.1%、「タブレット」10.6%、「テレビ」5.3%の順になっている。
スマホでネット動画視聴をしている者の不満を見ると、「もっと大きな画面で」が60.0%と最も多く、次いで「もっと良い画質で」が46.9%、「もっと良い音質で」27.3%の順でクオリティーに不満を持っているのが分かる。
ネット動画を「テレビ受信機で見たい」との以降は68.2%で約7割に達し、理由についてみるとクオリティーとコスト面でテレビ受信機での視聴を望んでいるようだ。コンテンツはネット動画、ディバイスはテレビという時代がやってくるのかもしれない。(編集担当:久保田雄城)
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