Firefox、ページ読込み遅くするトラッカーなどをデフォルトでブロックへ

2018年9月2日 22:45

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記事提供元:スラド

Mozillaは8月30日、Firefoxの今後のバージョンでページ読込み速度を低下させるトラッキングコンテンツ(トラッカー)などをデフォルトでブロックする計画を明らかにした(Future Releasesの記事The Vergeの記事VentureBeatの記事Android Policeの記事)。

GhosteryがAlexaトップ500サイトを対象に実施した調査によると、少なくとも1つのトラッカーを含むページが90%近くを占め、50以上のトラッカーを含むページは20%以上。平均では読込み時間の半分以上がトラッカーによるものだったという。Firefox Nightlyには読込みに5秒以上かかるトラッカーをブロックする機能が搭載されており、9月にはランダムに選択したユーザーに新機能を試してもらうShield 調査によるテストを計画している。テストがうまくいけば、10月リリース予定のFirefox 63で読込みの遅いトラッカーをデフォルトでブロックするとのこと。
また、Firefox Nightlyにはサイトをまたがったトラッキングを防止するため、トラッカーによるサードパーティCookieやサイトデータ保存をブロックするオプションも追加されている。サードパーティCookieをブロックするオプションは以前から「Cookieとサイトデータ」の設定に存在するが、トラッカーによるCookieのみをブロックすることはできなかった。こちらも9月にShield調査でテストし、来年1月リリース予定のFirefox 65で全ユーザーを対象にデフォルトで有効にする計画だ。

これらの機能はFirefox Nightlyの設定画面の「プライバシーとセキュリティ」→「Content Blocking」で設定できる。また、アドレスバー左端のアイコンをクリックすると表示されるコントロールセンターから該当の設定を呼び出すことも可能だ。このほか、フィンガープリンティングによるユーザー特定を行うトラッカーのブロックや、暗号通貨採掘スクリプトのブロックも将来のバージョンのFirefoxに追加し、デフォルトでオンにする計画とのことだ。 

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