関連記事
トルクと馬力が分かると運転がうまくなる(1) 単位なんかどうでもよい、今更聞けない基礎知識
日産・リーフに乗ると、スポーツカー以上の加速が味わえる。けれど、危険なほど不安定なのは日産に抗議しておきたい。というのは、車の運転には危険が伴うもので、国が「免許制度」を持つ理由だ。極端な話、「弁護士免許」と同じレベルに難しくすることも可能だ。だが、それではモータリゼーションは起きないことになり、国家の経済発展は出来ないことになる。そこで、現在の「誰でも取れる免許」にする道を世界はとっている。
【こちらも】国内の平均車齢、過去最高8.53年に
そのため、「ある程度の危険」が世の中に生じ、今でも年間に交通事故で約4千人の死者(日本国内)が出ている。かつては年間1万人を超えていたのだ。これが「国家として許されるのか?」と改めて聞かれると、「自分は運が良かっただけで生きられている」ことに気付く。私が車を運転してきた期間で、おそらくは日本国内だけで40~50万人が亡くなっていった。それでも、クルマの「馬力・トルク」が気になるのが自分であるようだ。
例えば、ホンダ・S2000を運転したいと思う人は、エンジンの「トルク・馬力特性」をよく知っているだろう。こう言うと、「マニアの話はゴメン」と聞き逃したい人も多いことだろう。「物理的な話は苦手」と感じている人が多いからだ。しかし、「馬力・トルク」については、クルマを扱うドライバーとしてよく理解しておくことで「運転がうまく」なる。
トルクの概念は分かりやすい。「回す力」だ。スペックのNm(ニュートンメートル)、kgf-m(キログラムメートル)やkW(キロワット)、PS(馬力)、/rpm(回転数)などの単位にこだわる人は「マニアック」だが、特性だけ知ればドライバーとして使いこなすことが出来る。モーターは、最初の1回転目から最大トルクを出せる。だから、日産リーフは「信号グランプリ」ならば敵なしなのだ。電動ゴルフカートは大変乗りやすいはずだ。CVTミッションを組み合わせたカートよりも、出だしに苦労はしない。だが、CVT付きならほとんど同じように使うことが出来る。これまでガソリンエンジンを誰もが使いこなせてきたのは、クラッチとミッションのおかげだ。MT、AT、DCT、CVTなど「いろいろクラッチとミッションとの組み合わせ」はあるが、モーターでは街乗り程度ならばクラッチもミッションもいらないのだ。
次は、実際に運転するときの心構えを考えてみよう。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
スポンサードリンク
関連キーワード