Apple、Webサイトが視覚障害者を差別しているとして訴えられる

2018年8月25日 17:33

印刷

記事提供元:スラド

headless曰く、 視覚障害を持つ米ニューヨーク州の女性が19日、AppleのWebサイトが視覚障害者を差別しているとしてニューヨーク南部地区連邦地裁にAppleを提訴したそうだ(The Register訴状PDF)。

 原告はスクリーンリーダーを利用してインターネットにアクセスしているが、AppleのWebサイト(apple.com)はスクリーンリーダーの利用に適したデザインになっておらず、地元のAppleストアの場所や営業時間を調べることもできなかったという。訴状で挙げられている問題点としては、画像の代替テキストがセットされていないこと、テキスト要素のないリンクが使われていること、同じURLへのリンクが近い場所に複数配置されていることが挙げられている。

 そのため、原告はAppleのWebサイトが一般公開の施設や商品、サービス等での障害者への差別を禁じた「障害を持つアメリカ人法」(ADA)第III編やニューヨーク州法に違反すると主張。W3CのWeb Content Accessibility Guidelines 2.0(WCAG 2.0)に準拠したデザインにWebサイトを変更することなどをAppleに命じるよう裁判所に求めている。また、AppleのWebサイトにアクセスしようとした米国の視覚障害者をクラス、ニューヨーク州の視覚障害者をサブクラスとしてクラスアクション訴訟の認定を目指している。WebサイトのデザインがADA第III編に違反しているとの訴訟は急増しているそうだ。

 スラドのコメントを読む | アップルセクション | 法廷 | インターネット | アップル | IT | アメリカ合衆国

 関連ストーリー:
Microsoft、視覚障害を持つ子供向けの「フィジカルプログラミング言語」を発表 2017年03月20日
全盲以外の視覚障害者も白杖を使用できる 2016年11月25日
視覚障害者などに向けたフォーマットの変換等を著作権法の保護範囲外とする「マラケシュ条約」発効へ 2016年07月04日
ガラケーのサポート停止はスマホを使えない視覚障害者が困るという話 2015年03月27日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事