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Googleによるユーザーの位置情報記録問題、米国で集団訴訟に
Googleが位置情報の記録について虚偽の説明をし、ユーザーの意思に反して位置情報を記録していたことに対するクラスアクション訴訟が米国で提起された(Ars Technicaの記事、Mashableの記事、Android Policeの記事、訴状)。
この問題は、GoogleがAndroid端末またはGoogleアカウントで「ロケーション履歴」をオフにすれば位置情報の記録を無効にできると説明していたのにもかかわらず、Googleのアプリやサービスを使用した場合は位置情報が記録される可能性があるというものだ。APが報じた当初、Googleは明確な説明をしていると述べていたが、その後Androidユーザー向けヘルプの英語版ではロケーション履歴をオフにしても位置情報が記録される可能性に関する記述を追加している。
ただし、日本語版のヘルプやiOSユーザー向けのヘルプは現在のところ変更されていない。また、APの記事ではGoogleアカウント設定の同じページにある「ウェブとアプリのアクティビティ」をオフにするとアプリやサービスの位置情報記録を無効にできると報じていたが、ロケーション履歴のヘルプ記事には変更後もこの点への言及はない。また、ウェブとアプリのアクティビティのヘルプでは位置情報が保存されると以前から記載されていたようだが、アカウント設定の説明では位置情報に言及していない。
訴状ではGoogleの行為がカリフォルニア州のプライバシー侵害法(CIPA)やカリフォルニア州憲法に違反すると主張。Google関係者と本件の担当判事および直接の家族を除き、ロケーション履歴を無効にしてGoogleに位置情報が記録されないように設定した米国在住者を対象に、Android端末ユーザー(Androidクラス)およびiPhoneユーザー(iPhoneクラス)をクラスとし、Googleに違法行為をやめるよう命じることや、過去に記録した位置情報の破棄を命ずること、適切な損害賠償を命ずることなどを求めている。
なお、Electronic Privacy Information Center(EPIC)では、本件が2011年にGoogle Buzzのプライバシー問題でGoogleが米連邦通信委員会(FTC)と交わした合意に反するとして、調査を求める書状をFTCに送付している。
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