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菅長官、慰安婦問題に日韓合意実施が大切 台湾に像は残念
菅義偉官房長官は15日午前の記者会見で韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が慰安婦の式典に出席したことについて記者団に受け止めを聞かれ「慰安婦問題に関しては両国の間で『最終的、不可逆的解決』を確認した日韓合意が着実に実施されることが極めて大切だと思う」と述べた。
また菅官房長官は「昨日の文大統領の演説を受け、韓国側に改めて、我が国のこうした立場を申し上げた」と日韓合意の着実な実施が大事とした旨を伝えたことを明かした。そのうえで、菅官房長官は「未来志向の日韓関係の発展をつとめていく」と強調した。
文大統領も式典で「この問題が韓日間の外交紛争につながらないことを望む」(聯合ニュース)と語ったうえで「われわれ自身や日本を含め、全世界が性暴力や女性の人権問題を深く反省し、繰り返さないという確固とした教訓にした時に解決される問題だ」(同)と日韓間のみの問題ではなく、全世界が、女性への性暴力を二度と繰り返さない教訓にすべきものである旨を強調した。
また菅官房長官は14日に台湾に慰安婦を象徴する少女像が初めて設置されたことについて記者団の問いに答え「この件を含め、世界各地での慰安婦の像の設置は我が国政府の立場やこれまでの取り組みと相容れない極めて残念なことだと思う」と述べた。
そのうえで「日本台湾交流協会を通じて申し入れを行った。慰安婦問題に関してはこれまでも様々な取り組みを行い、理解を求めている。国際社会からの理解を得るべく、これからも努力していく」との考えを述べた。少女像は台湾南部に地元の人権団体が設置したもので、日本政府に謝罪を求めている。(編集担当:森高龍二)
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