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クオリティは一級品!山田孝之&菅田将暉主演の「dele」とは
■勢いのある深夜ドラマ、再び登場!
2018年の春ドラマといえば「おっさんズラブ」がまず浮かんでくる人もいるのではないだろうか。深夜枠ながら異例の視聴率を叩き出し、2018年春ドラマにおいて数々の賞を受賞することになった。昔に比べて今の深夜ドラマ帯は意欲的な挑戦作が多く、通常帯のドラマよりも取り上げられることが多くなっているのも事実だ。
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そして、2018年の夏ドラマでも深夜ドラマが注目されている。そのドラマは「dele」というもので、主演はなんと山田孝之と菅田将暉だ。今を駆け抜ける俳優が深夜ドラマで共演するという異例のキャスティングだが、それ以上に内容についても濃いものとなっている。
■「dele」のあらすじ
「dele」(ディーリー)は本多孝好著の小説で、校正用語の「削除」を意味する言葉がタイトルになっている。本作はパソコンやスマホに残された「デジタル遺品」にスポットを当てた作品で、それらのデータを扱う人間を中心に繰り広げられるドラマが展開される。
ある事件に巻き込まれてしまい、被告人として出廷することになった真柴祐太郎(菅田将暉)。彼は定職に就かずフラフラしているも、人間を思いやる感情を持っていた。その人間性を見抜いた弁護士の坂上舞(麻生久美子)は、彼に「やってほしい仕事がある」と言って保釈手続きをするのだった。
祐太郎は舞に連れられるままビルにやってくる。そのビルにある一室に通されると、車いすに座った坂上圭司(山田孝之)が佇んでいた。彼は「dele. LIFE」という会社を運営しており、契約したクライアントの死が確認できた後にパソコンやスマートフォンに含まれるデジタル遺品を処理する業務を行っていた。
車いすの圭司ではクライアントの死を確認することが難しく、誰かパートナーがいるほうが確実に仕事をこなすことができた。しかし、特殊な仕事である上に人付き合いが苦手な圭司のパートナーは長く続くものがいなかった。そこで祐太郎に白羽の矢が立ち、凸凹コンビによる「dele. LIFE」がスタートするのだった。
■軽妙な掛け合いと現代人ならだれもが興味を持つテーマがウリ
主演の山田孝之と菅田将暉に加え、ベテラン女優である麻生久美子まで出演していたりと、とても深夜帯とは思えないキャスティングだ。さらにゲストには江口のりこなど演技に定評がある役者が並び、かなり緊張感のある空気が漂っているのが伝わってくる。
また、本作のテーマでもある「デジタル遺品」は、現代人ならば誰もが身近に考えられるテーマである。第1話では依頼者が握っていたデータが警察の不正を暴くキーとなるなど、意外な展開も加えて「まるでアメリカドラマみたいだ」を評価されるところもある。
また、2話では芸能界デビューを諦めてしまった女性にスポットが当たったエピソードで、その音楽の使い方も秀逸。全体的に演出面でも見やすい作りになっており、物語のラストで山田孝之がデータを消す場面で終わるのはゾクッとするものがある。
非常に見ごたえのある「dele」だが、ぜひ一度は見ていただきたい。金曜ナイトドラマ「dele」は7月より毎週金曜日23時15分からテレビ朝日系にて放送中。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る)
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