今週のトルコリラは上値の重い展開か サンワード貿易の陳氏(三井智映子)

2018年8月9日 09:31

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記事提供元:フィスコ


*09:31JST 今週のトルコリラは上値の重い展開か サンワード貿易の陳氏(三井智映子)
皆さん、こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子の気になるレポートです。先週はトルコリラ円が大幅下落となり、対ドル、対円ともに過去最安値を更新しましたね。そこで、今週トルコリラはどうなるのか、トルコリラについてのレポートをご紹介します。

テクニカルマイスターでは、トルコリラ円が大幅下落した要因について『インフレ圧力が高まることへの懸念や、米が対トルコ制裁の発動を警告したこと』と伝えています。

インフレについては『トルコ中央銀行のチェティンカヤ総裁は31日、四半期インフレ報告を発表し、トルコ中銀が2018年のインフレ率見通しを従来の8.4%から13.4%へ大幅に引き上げたことを明らかにした。また、2019年末のインフレ率見通しも4月時点の予想の6.5%から9.3%に上方修正した』と説明しています。

また、トルコの利上げについては『トルコ中銀は7月24日、政策金利の1週間物レポレートを17.75%に据え置くことを決定し、利上げ予想が大勢だった市場を驚かせた。ただ、さすがにここまでインフレ率が上昇したことで、次回の会合では利上げを行うのではないかとの期待も出ている』と解説しています。

アメリカとトルコの関係については、『トランプ大統領はトルコに対し、拘束している米国人牧師2人を解放しない限り制裁を科すと表明。両国間の緊張が高まった』と述べており、『同国のギュル法相とソイル内相を制裁対象に指定すると発表した』と伝えています。加えて、『同盟国の閣僚への制裁は異例で、両国関係の悪化は避けられないとの見方が強まった』と分析しています。これに対し、トルコは米側に制裁決定を取り消すよう要求するとともに、同じ方法で報復をすると宣言したようです。

そして、今週の値動きについては『トルコを取り巻く悪材料が拡大している』ことから、『上値の重い展開が続きそうだ』との見解を示しています。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の8月6日付「トルコリラ円、先週の動き・今週の予想」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター三井智映子《HH》

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