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日本の地球観測データが誰でも利用可能に データ提供サービスが始動
「Tellus」ロゴ。(画像: さくらインターネットの発表資料より)[写真拡大]
●データ提供プラットフォーム、Tellusが2019年2月運用開始
インターネットインフラサービスのさくらインターネットは、構築を進めてきた「Tellus(テルース)」の運用を2019年2月頃から開始する。Tellus は宇宙航空研究開発機構(JAXA)が持っている衛星での地球観測データなどをデータベース化し、利用するために必要なサービスを行うプラットフォームだ。Tellusから提供されるデータは、誰でも無料で使える。
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さくらインターネットは、2018年5月に経済産業省から「平成30年度政府衛星データのオープン&フリー化及びデータ利用環境整備事業」を受託した。そして、自社の大規模なストレージ内に膨大な宇宙データのデータベース、Tellusの構築を進めてきた。Tellusは主に人工衛星から地球を撮影することで得られる地球観測データで構成されている。
●ほどんど活用されなかった衛星データが生きたデータに
衛星データは、他の分野のデータと組み合わせることにより、建築情報、マーケティング、農業保険、都市計画、災害情報提供などさまざまな産業・業種に活用できるという。今までは取得や加工のコストが高く、またサイズが大きいため民間での扱いは難しかった。そのため情報は十分に提供されていながら、実際の活用では限定的なものに限られていた。
今回のプロジェクトでは、データをTellusに集約し、それを使い勝手の良いように画像処理した上に、インターフェイスなどが整備された。それにより、誰でも簡単に使用できるようになる。一部有料サービスもあるようだが、ほとんどが無料で利用できる。
●メルカリなど21社の共同企業体で運営、利用促進を図る
運用を開始するに当たり、2018年7月31日に民間企業連合「xData Alliance(クロスデータアライアンス)」が発足した。xData Allianceにはさくらインターネットはじめ21の団体、企業が参加し、Tellusの開発支援や利用促進を進める。参加企業は大手商社双日、超小型衛星の開発製造を手がけるベンチャー企業アクセルスペース、メルカリ(mercari R4D)などが名を連ねている。
Tellusは2018年内にβ版(パイロット版)が提供開始され、2019年2月頃には正式に運用を開始する予定だ。日本では初めての試みだが、産業界はじめ研究者や学生などから大きな期待を集めている。(記事:norijun・記事一覧を見る)
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