結婚記念プレートを宇宙に 筑波大発ベンチャーがホテルと共同事業

2018年7月17日 17:58

印刷

(画像:ワープスペース)

(画像:ワープスペース)[写真拡大]

  • (画像:ワープスペース)

 結婚の記念に新郎新婦のオリジナルプレートを宇宙に放出しませんか―。筑波大学発の宇宙ベンチャー企業、「ワープスペース」(茨城県つくば市、亀田敏弘代表取締役CEO)は17日、同市内にある「オークラフロンティアホテルつくば」(高田浩総支配人)と宇宙を舞台とするブライダル事業を共同で行うことで合意したと発表した。事業の第1弾として、新郎新婦の記念プレートを国際宇宙ステーション(ISS)から宇宙に放出するサービスを始める予定で、近く予約受付を開始する。

【こちらも】ソニーが宇宙ビジネスに参入へ 民間の宇宙開発競争は本格化するか?

 ワープスペース社によると、記念プレートは同社が独自開発した手のひらほどの大きさの超小型人工衛星に搭載して宇宙に運び、ISSから宇宙空間に放出する。プレートを放出する瞬間は宇宙飛行士が写真撮影し、後日、新郎新婦の元に写真が送られる。また、記念プレートは人工衛星の打ち上げに先立ち、結婚披露宴で列席者に披露され、数カ月後に宇宙に飛び立つことが紹介される。

 記念プレートや衛星の打ち上げ費用、スケジュールなどについては、29日に同ホテルで開かれる「スーパーブライダルフェア」で正式に公開し、予約受付を始めることになっている。

 今後も両者は超小型衛星などワープスペース社の技術力を使い、協力して宇宙を舞台としたブライダル関連事業を展開する予定で、同社は「今回のオリジナル記念プレートは新郎新婦にとって素敵なブライダルアイテムになる」としている。

 ワープスペース社は、筑波大学で宇宙開発工学を研究する亀田敏弘准教授が、人工衛星打ち上げの研究成果をもとに2016年6月に創業した宇宙ベンチャー企業。同社が開発した超小型人工衛星は10センチ角の立方体で、重さ1キロ、製作費約50万円。打ち上げ費用は約50万円で、中小企業や個人でも手が届く費用で宇宙空間の利用が可能になることを目指している。

 スーパーブライダルフェアは29日、同ホテル全館を使って開催。問い合わせは同ホテル(TEL029-852-5070)。人工衛星に関する問い合わせはワープスペース(TEL029-856-8128)へ。

関連キーワード

関連記事