アジア最大級のファッション見本市「第25回香港ファッション・ウィーク春/夏」開幕

2018年7月10日 18:26

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記事提供元:アパレルウェブ

【9日・香港】アジア最大級のファッション見本市「第25回香港ファッション・ウィーク春/夏」が9日、湾仔の香港コンベンション&エキシビジョンセンターで開幕した。毎年1・7月の年2回開かれるビジネスショー。アジアをはじめ、グローバルなビジネス拡大をにらみ、今回は14カ国・地域から約1,100の出展者が参加した。12日まで。
 レディス&メンズウエアをはじめ、ベビー&子供服、イブニングウエア、ランジェリー、アクセサリー、副資材、テキスタイルまで幅広いカテゴリーを網羅するとともに、ファッション・トレンドにも対応。今回は、2018年1月展で好評だった「コーポレート・ファッション&ユニフォーム」ゾーンを今回の春夏展で新設したほか、前年新設した「スポーツウエア」ゾーンを継続して設けた。また、デジタル技術を用いた素材開発や、拡大するEコマース市場に関するセミナーを開くなどファッション・テクノロジーの動向にも目を向ける。
 
 


台湾のソフトウエア開発会社HopIN Digitech Companyは、デジタル版のラインシート(絵型)を簡単に作成できる「Line Sheet X」を企業・ブランド向けに提案した
 国別では、中国や香港をはじめ、インド、韓国、バングラデシュ、マカオ、台湾、タイ、ベトナム、フランスなどが参加。シンガポール、米国とスリランカが初出展。中国の海寧市(14社)、タイの工業振興局(10社)、スリランカの輸出促進庁(4社)など、政府や地方自治体の支援による参加も目立った。
 


タイやインドのブースには政府要人が来場。タイからは、工業振興局のJARUPHUN JARAYOPHAT副局長(中央)が挨拶を行った。


スリランカから参加したドレスブランド「DIMUTHU SAHABANDU」とビーチウエアブランド「PIGEON ISLAND」
 日本からは、6社(2016年は7社、2017年は12社)が出展し、うち5社が初出展。素材開発やデザインで独自のものづくりを強みとする企業・ブランドに、足を止めるバイヤーが多く見られた。
 
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独自のものづくり&素材開発をアピール 「第25回香港ファッション・ウィーク春/夏」に日本企業6社が参加
 



宇仁繊維のブース。デザイン性の高いジャカードを幅広く揃え、ひと際賑わいを見せていた
 テキスタイル大手の宇仁繊維は、テキスタイル見本市「インターストッフ・アジア・エッセンシャル」が2014年9月の秋展を最後に終了して以来、香港への出展を行っていなかったが、今年1月の「香港ファッション・ウィーク秋/冬」から再開。現在同社で打ち出しているジャカードを主力に、既存取引先とのダイレクトな商談や新規客の開拓を図っている。


「フィットジョイ」は、ブースに秤を置き、軽量をアピール
 東京・台東区発の「フィットジョイ」は、2017春夏にデビューした機能性シューズブランド。柔らかくストレッチ性の高いシープスキンを用いたカジュアル靴は、片足100~130グラムと軽く、50~80歳代の女性客を取り込んでいる。国内では現在、百貨店を中心に販路を広げるが、海外出展は今年4月の「ギフショナリー台北」に続き2回目。「香港を切り口に、その背後にあるグローバルな市場での事業拡大を目指したい」と参加を決めた。
 
 






(取材・撮影:戸田美子)

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