ホンダ・新型スーパーカブC125 第二種原動機付自転車の125ccクラスの実用車

2018年7月3日 20:18

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スーパーカブ C125(パールニルタバブルー)(画像: 本田技研工業)

スーパーカブ C125(パールニルタバブルー)(画像: 本田技研工業)[写真拡大]

  • スーパーカブ C125

 あまりにも見慣れたスタイルだが、進歩は激しいようだ。第一、4サイクル燃料噴射、三元触媒など排気ガス対策が必要だ。初代の「ホンダ・スーパーカブ」が発売されたのは1952年だと言う。そのころから今まで“原動機付”自転車と呼ぶように、本田宗一郎が商売を始めたのが「“後付”の小型ガソリンエンジンキット(カブ)」であった。当時、エンジン音がうるさいのと、排気ガスが臭かった思い出が強い。しかし、良い発想だった。

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 学生時代、50cc以下の「ホンダ・スーパーカブ」を自転車の替わりにしていた友人がいた。ホンダN360、スズキ360などの軽4輪車と共に、現在の電動式自転車のように使っている人も多かった。そのころになると、音も静かで実用的なので「なるほど」と納得させられた。「御用聞き」や「出前の配達」など、今でいうところの「宅配」商売にも使われるようになった。それが今でも変わらずに、郵便配達、宅配などで使用されて続けているのに驚いている。本田宗一郎が今そこにいる。

 60歳になったころ、学生時代カブに乗っていた友人が再びスーパーカブで現れたときは、意外でもあり当然でもあると感じた。その都会に勤める友人はクルマを乗り継いできていたのだが、休日たまに車を持ち出しては「女遊び」をして奥さんに怒られていた。ほとんど乗らない車を管理するのは、大人になるとお金もかかり面倒なものになったようだ。今の若者の生活感覚と共通なのが面白い。そこで「スーパーカブ」を思いついたようなのだが、スーパーカブと友人のあまりに変わらない姿に私は驚き、さらにスーパーカブの中身の変化がすごいのに2度驚かされた。

 今回、新型になったのは「125ccのスーパーカブ」だが、4サイクルエンジンで排気ガス対策が施され、車輪は自転車ゆずりのスポークで造られたものではなく、アルミダイキャストのようだ。初代は遠心自動クラッチとロータリーギアチェンジであったが、現代はどの様であるのだろうか?50ccクラスではスクータータイプのCVTが多い中で、変速は足踏みであることが、発進時ローギアーに入れるとき独特の音が出るので、すぐに配達のバイク(カブ)だと分かるほどだった。現在の、新聞配達、郵便配の場合は、発進時の音が聞こえないまでになっている。

 新型スーパーカブは、自動遠心式クラッチとロータリー式変速機の仕組みとしてはそのままのようだ。「Honda SMART Key システム」など、利便性が著しく向上している。また、フロントディスクブレーキにもびっくり。125ccと言えば半世紀前でも立派なバイクであったが、自転車と言うよりはもう「軽2輪自動車」と言うべきなのかもしれない。スタイル以外、見違えるほどの、都会生活に都合の良いマシンとなった「ホンダ・新型スーパーカブC125」に乾杯。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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