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GK川島永嗣は交代したほうが良いのか 難しいキーパーというポジション
■日本代表選手の評価について
サッカーのワールドカップ・ロシア大会で躍進を続けている日本代表は、各国メディアから称賛の声が上がっている。初戦で活躍した大迫の「大迫半端ないって」という言葉は、社会現象ともいえるなど、注目を浴びている。
特に評価を高めているのが日本の司令塔として存在感を示している柴崎だ。先に挙げた大迫や2戦目で得点し活躍している乾は移籍先クラブが決まっているため、ワールドカップ後の新天地という角度からのアプローチはないく適度な評価で済んでいる。しかし柴崎に限ってはヘタフェに残るのか、売却するのかという見解があり、欧州のクラブが目を光らせてみている。今後の活躍如何によっては有名クラブが獲得に動いても不思議ではない。
国内組で唯一出場している昌子の活躍も光る。エースを抑える重要な役割を与えられているが、ほぼほぼ押さえており相手を自由にさせていない。空中戦での強さも発揮しており、欧州のクラブチームへ行ってもすぐにでも通用できるというポテンシャルの高さを示している。
■唯一と言っていいほど評価を下げている人物
しかし2試合経過し特に評価を落としている選手がいる。ゴールキーパーの川島だ。初戦のコロンビア戦ではグラウンダーのフリーキックをキャッチしにいって失点してしまった。ゆるいボールだったため失点は防ぎたいところだったが、防ぐことはできなかった。
2戦目のセネガル戦では低いボールをパンチングしにいってしまった。不運なのはそのボールが相手FWにあたってそのままゴールに吸い込まれてしまったことだ。1戦目は弾くところをキャッチにしにいき失点、2戦目はキャッチすべきボールをパンチングしにいき失点し、ゴールキーパーが日本のウィークポイントと位置付けられている。
■川島は変えた方がいいのか
メディアやSNSでの反応は「川島は外した方がいい」という意見を目にする。フィールドプレーヤーなら間違いなく交代だ。しかしサッカーにおいてゴールキーパーというのは非常に特殊なポジションのため簡単に「変えよう」というわけにはいかない。実際、元日本代表ゴールキーパーの松永氏は川島を変えるべきではないという擁護論を出している。
私も川島を出すべきだいう意見だが、理由は2つある。1つはサッカー選手であってもなかなかゴールキーパーの良し悪しは判断しづらい。ゴールキーパーに関して言えばプロのフィールドプレーヤーより高校のゴールキーパーの方が上手いだろう。それだけ特殊性があるため判断は監督よりキーパーコーチに委ねる方が賢明と言える。
そしてもう1つの理由は失点の仕方だ。ゴールキーパーで最も重要なのは反応速度が速いことでも難しいボールをキャッチングできる能力でもない。ポジショニングだ。川島のポジショニングは良い。上記に挙げた失点は「判断ミス」ではあるが「ポジショニング」においては良かった。セネガル戦ではいいセーブも連発した。判断はすぐに修正できるがポジショニングは長年培ったものが生きる。
もしポーランド戦に川島が出場し、好セーブを連発できれば、バッシングしていた人が手のひら返しをしたような現象が起こるのではないだろうか。
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