ANAPは自律調整一巡して上値試す、18年8月期大幅増益予想

2018年6月22日 09:22

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

 ANAP<3189>(JQ)は、10~20代女性向け衣料・雑貨「ANAP」ブランドを主力とするアパレル会社である。中国本土への越境ECも開始した。18年8月期大幅増益予想である。株価は5月の年初来高値から一旦反落したが自律調整の範囲だろう。自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。

■10~20代女性向け衣料・雑貨「ANAP」ブランドが主力

 10~20代の若い女性向け衣料・雑貨「ANAP」ブランドを主力とするアパレル会社である。16年4月スタートした再生プロジェクト第1段階(不採算店舗の整理、店舗の再生、粗利率の改善)に続き、第2段階(春夏利益偏重からフルシーズン型への転換に向けた秋冬商材強化)で収益改善・拡大を目指している。

 18年4月には中国本土への越境EC開始を発表し、5月に中国最大級ECショップ「vip.com」での販売を開始した。海外展開を本格化する。

■18年8月期大幅増益予想

 18年8月期の非連結業績予想(4月10日に利益を増額修正)は、売上高が17年8月期比1.0%増の69億13百万円、営業利益が62.7%増の3億30百万円、経常利益が66.8%増の3億36百万円、純利益が62.3%増の3億04百万円としている。

 売上高については粗利益確保を優先してEC販売における値引き合戦に積極的に参加しない方針のため横ばい予想だが、再生プロジェクトの効果で粗利率の改善が想定以上に進展している。好業績が期待される。

■株価は自律調整一巡して上値試す

 株価は5月の年初来高値1635円から一旦反落したが自律調整の範囲だろう。6月21日の終値は1434円、今期予想PERは約20倍、時価総額は約66億円である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインだ。自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【業績でみる株価】FCMは18年3月期大幅増収増益・増配予想で再増額の可能性(2018/02/20)
【株式評論家の視点】日本システム技術は第3四半期営業黒字転換、昨年9月の下値圏に届き値ごろ感(2018/02/08)
カチタスはニトリの家具・インテリア付き中古住宅の販売に期待感、2600円どころが下値圏(2018/02/13)
【編集長の視点】BEENOSは1Q流通総額の高進捗率を手掛かりに売られ過ぎの訂正買いが拡大し続急伸(2018/02/19)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事