新港ふ頭、横浜みなとみらい21新港地区の体験型商業施設に着工

2018年6月6日 07:47

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ヨコハマハンマーヘッドプロジェクトの完成予想図(新港ふ頭客船ターミナル発表資料より)

ヨコハマハンマーヘッドプロジェクトの完成予想図(新港ふ頭客船ターミナル発表資料より)[写真拡大]

 横浜市が中区のみなとみらい21新港地区で推進する「新港地区客船ターミナル(仮称)等整備事業」で、地元企業7社と野村不動産で構成する「新港ふ頭客船ターミナル」は、体験・体感型商業施設、ホテルと一体になった客船ターミナル施設の建設に着工した。完成は2019年を予定している。

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 建物は約1万7,400平方メートルの敷地に建設される地上5階建て延べ約3万300平方メートル。1階に税関、出入国管理、検疫などが入ったCIQ施設、1、2階に商業施設、1~5階に客室200室のホテルが入居する。ホテル部分は横浜市に本社を置くT・Yホールディングスが整備し、区分所有する。

 起工式は横浜市と新港ふ頭客船ターミナルに参画する横浜岡田屋など地元企業、野村不動産の関係者らが出席、建設予定地でくわ入れして工事の安全を祈った。着工に合わせ、事業名を「ヨコハマハンマーヘッドプロジェクト」と改称した。

 商業施設は食を中心にした体験・体感型施設とする方向で、港に面した絶好のロケーションを誇るホテルとともに、みなとみらい21新港地区の集客拠点とする計画。3月末に横浜市と事業用定期借地権設定に関する合意書を締結し、着工に踏み切った。営業開始も完成と同じ2019年としている。

 みなとみらい新港地区は中央地区と関内山下地区の結節点に位置し、明治時代の後期から大正時代の初期にかけて整備された日本初の近代的な港湾。赤レンガ倉庫に代表される懐かしい港の風景と石畳が長い歴史を物語り、旅情を醸し出している。

 新港地区は高層ビルなど土地の高度利用で未来型まちづくりを進める中央地区と異なり、歴史遺産や景観に配慮したゆったりした街づくりを推進している。今回の新施設も高さ制限を受けるなどこうした横浜市の構想に沿う形で整備される。

 横浜市は新港地区活性化を図る目玉施設の1つとして公民連携による事業提案を募集し、横浜岡田屋を代表企業とする「Yokohama Pier9」(8社)を事業予定者に選定した。参加企業が新港ふ頭客船ターミナルを設立している。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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