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テレビCMとスマホやWebの動画広告 不快度が高いのは?
動画広告への考え(画像:ジャストシステム発表資料より)[写真拡大]
ジャストシステムが23日に発表した「動画&動画広告 月次定点調査(2018年4月度)」によると、テレビCMより「その他のスマートフォンアプリ」「インターネットのWebサイト」「YouTube」の動画広告に不快感を持つ人が多いと分かった。
【こちらも】動画広告、約6割のユーザーが不快に思ったことある
■40%以上が不快感を持ったのは3種類
同調査は、4月20~29日の間に、15歳から69歳の男女1,100名を対象として実施されたもの。なお、項目はテレビCMへの不快度を基準としており、数値は「テレビCMよりも時折」及び「テレビCM以上」と回答した全体の%を総計した。
冒頭で紹介した「その他のスマートフォンアプリ」の動画広告に対しては47.7%が、「インターネットのWebサイト」の動画広告に対しては47.5%が「不快感を持つ」と答えている。次いで多いのは、「YouTube」で46.1%。
項目は、YouTube、LINE、Facebook、Instagram、Twitter、MixChannel、ニコニコ、インターネットのWebサイト、その他のスマートフォンアプリ、その他のSNSと10種類ある。そのうち「テレビCMよりも時折」及び「テレビCM以上」と回答した率が40%以上になったのは、「その他のスマートフォンアプリ」「インターネットのWebサイト」「Youtube」の3種類。
■ テレビCMとアプリやサイトの動画広告、違いは?
「CMも含めてテレビというコンテンツの視聴体験になっているからなんじゃないかと。また最近ではドラマの出演者がCMに登場したり、内容とリンクしていたりと、面白い工夫がされているCMもあります」(出典元:「スマホアプリの動画広告は、テレビCMよりも不快感を持つ」Marketing Research Campより)
確かにテレビCMは、ドラマに出ている建物がそのままCMで使われたり、出演者がCMに登場していたりという場面が多く、CMなのに番組からの流れを感じることは多い。
しかし、スマートフォンアプリやWebサイトなどは、別のことをしている・していたいと思う場面で広告が始まる、もしくは見なくてはならなくなる。そのため、「今の気分や流れが断ち切られた」など不快に感じる場面が多いのでは?
■ 多くの世代が不快感?YouTubeの動画広告
YouTubeでは、10代、30~40代の3割以上が「テレビCMより時折不快感を持つことがある」と答えていた。
ブラウザ上で「YouTube 動画広告」と検索すると、サジェストに「YouTube 動画広告 消す」との言葉が表示され、このことから、「広告を消す・ブロックする方法」に関心を持つ人が多いと分かる。
2018年1月、YouTubeから収益化に関する新しい要件が発表されたため、動画広告が表示されないチャンネルも以前より増えたと見られているが・・・。
今後、動画広告はどうなるのか、ユーザー体験はどう変わるのか、動向が気になるところだ。(記事:楽趣みくす・記事一覧を見る)
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