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訪日外国人客、過去最速で1000万人突破 4月は290万人と単月過去最高
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日本政府観光局(JNTO)が17日発表したところによると、訪日外国人客数は、今年1~4月までの累計で1051万9000人と、これまでで最も早いペースで1000万人を突破した。4月は290万1000人(前年同月比12.5%増)と、2017年4月の257万9000人を30万人以上上回り、単月としては、過去最高を記録した。航空路線の新規就航や、増便、チャーター便の運航による航空座席供給量の増加に加え、官民による訪日旅行プロモーションの効果によると見られる。
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4月の訪日外国人客の国別内訳をみると、最も多かったのは中国で、68万3000人。前年4月は52万9000人と、韓国に次いで2位だったが、今年は、韓国を抜いてトップに躍り出た。韓国は63万9000人で、前年の55万5000人より増加している。次いで台湾の47万人、香港18万人となっており、これら4カ国の東アジア地域からの訪日客数は全体の68.0%と、他地域を大きく引き離している。
4カ国以外の東南アジア、インドからの訪日客数は全体の14.1%、欧米および豪州からは13.1%となっている。
訪日旅行市場を取り巻く環境は、中東地域における紛争や東アジアにおける緊張、さらに旅行先の多様化など、めまぐるしく変化している。JNTOでは、こうした市場動向を綿密に分析しながら、各地域での訪日プロモーションを進めていきたいとしている。(記事:南条 誠・記事一覧を見る)
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