窒素用いた死刑執行方法、米国の一部州で検討

2018年5月15日 09:54

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記事提供元:スラド

taraiok曰く、 米国のオクラホマ州、アラバマ州、ミシシッピ州では、死刑執行に窒素を用いることを認めている。ただし、実際に運用はされておらず、現在は運用方法を模索している最中だという。窒素によるヒトの死亡はあまり知られていないが、医療機関や産業界などでは事故死が起きている。窒素自体は有毒ではないものの、窒素だけの閉鎖空間にヒトを放り込むと1分以内に気絶しまもなく死ぬ。元記事によれば窒素による死は痛みを感じることはないとされる(The New York TimesSlashdot)。

 電気椅子やガス室に変わるものとして導入された薬品の注射による死刑では、薬の入手性や実行する人が静脈を見つけることが難しいなどの問題が出ている。例えば、アラバマ州で2月に行われた執行では、化学療法と薬物乱用によって血管が損傷した受刑者への注射を2時間以上挑戦した結果、静脈を見つけられず断念したこともあるそうだ。窒素による死刑は注射による死刑が行えない場合の代替手段として考えられているようだ。

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