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現在と過去を通して事件を解決!テンポがいい「シグナル」がおもしろい!
■フジテレビのドラマ「シグナル」
無線を通じて過去の人物とやり取りすることができるようになった刑事を描くドラマ「シグナル」。1話から2話は主役である三枝の過去に関する事件と共に、はじめて過去に死んだ大山とコンタクトを取ることに成功したエピソードだ。しかし、3話から新たな未解決事件の捜査に当たることになり、過去の大山ともさらにつながりが深くなっていく。
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■大山とも関係のある事件を三枝が捜査
アメリカでプロファイリングを学び、警部補として城西警察署に帰って来た三枝健人(坂口健太郎)。彼は桜井(吉瀬美智子)と共に未解決事件を捜査するための部署に所属し、ある路線バスで発生した連続通り魔事件の解決に挑むことになる。
この事件は1997年を生きる大山巡査部長(北村一輝)にも大きく影響しており、彼の知人であるみどり(佐久間由衣)も犠牲者の1人だった。三枝は無線機で彼女の危機を伝えるも、過去を変えることはできず帰らぬ人となってしまった。
その一方で桜井は犯人を突き止めようとし、過去に事件が発生した路線バスを運転していた田中が怪しいと睨んでいた。しかし、田中の元同僚である八代のことを調べることで、真犯人は田中の息子であるヒトシだと三枝が気付く。ヒトシはある事故がきっかけで下半身不随になっており、桜井は彼が入院する病院に乗り込んで逮捕に至る。
■大山の行動がヒトシ逮捕につながる
ヒトシが犯人であることに間違いないが、彼の代わりに田中が自首をしてくる。この段階では確かな証拠がないため、田中の自白でしか捜査を進めることしかできなかった。そこで、さらに八代と田中の関係を調べていくと、被害者となったみどりのピン留めを持っていることがわかり、それが決定的な証拠となって逮捕に至る。
しかし、田中は詰め寄る三枝に対して「ヒトシは罰を受けた」と告げる。実は、ヒトシが歩けなくなったのは大山巡査部長が絡んでいた。彼はみどりを殺されたことに怒り、直接ヒトシの元まで乗り込んだのだった。その際にビルの屋上まで追い詰めるも、ヒトシはそこから飛び降りて下半身不随になった。
事件の様子を伝えた自分にも責任があることを三枝は感じながらも、田中に対して被害者の写真を1枚ずつ並べていく。彼らにも人生があった現実を田中に突き付けると、泣き崩れながら自供を始め、ヒトシ逮捕に至るのだった。
過去と現在が微妙に入り混じることで犯人逮捕に至った3~4話。結局だれも救うことはできなかったかもしれないが、現実の過酷さを如実に表現している本作との相性はいいと感じた。また、みどりにピン留めをプレゼントとしたのは大山であり、彼の行動が無ければ犯人逮捕には至らなかった辺りも、タイムリープものとしての面白さがある。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る)
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