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ネット予約、飲食店の6割が実施 管理・運用に課題も シンクロ・フード調査
シンクロ・フードが飲食店のネット予約の導入状況について調査を実施。62.4%の飲食店がネット予約を受け付けていると回答。在庫管理やキャンセル、入力ミスなど管理・運用面を課題と感じている者が半数超。[写真拡大]
総務省の情報通信白書によればスマートフォンの普及率は2015年に70%を超えている。Amazonなどのネット通販が普及し店舗に出向く必要も無く、モバイル端末から気軽に商品の購買ができる時代になった。
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飲食店においても「食べログ」や「ぐるなび」などの飲食店関係サイトが充実し、スマホなどから気軽にネット予約できるようになった。こうした背景からネット予約を受け付ける飲食店は着実に増えている。
飲食業リサーチのシンクロ・フードが飲食店.COM会員221名を対象に飲食店におけるネット予約の導入状況についての調査を実施した。この調査への回答者のうち67.9%が1店舗のみ運営、また、72.9%が首都圏の飲食店で、58.4%が東京にある飲食店となっている。
ネット予約の受け付け状況について尋ねた結果、「受け付けている」が62.4%、「受け付けていない(電話予約のみ)」が32.6%、「予約自体受け付けていない」が5.0%で、6割の飲食店がネットでの予約を受け付けている。
予約を受け付けていると回答した者に「即予約かリクエスト予約か」を聞いたところ、「即予約」が59.4%、「リクエスト予約」が40.6%で6割が即予約可能だ。さらに「予約台帳サービスを利用しているか」を尋ねたところ、「利用している」は31.2%のみで、「利用していない」が68.8%で多数派であった。
ネット予約受付に利用しているサイトは、「食べログ」が50.0%で最も多く、次いで「ぐるなび」と「ホットペッパーグルメ」が42.8%と続く。「自社ホームページ」と答えた者も34.1%いた。
ネット予約で感じている課題については、「管理が面倒」が66.0%、「空席の在庫管理が難しい」で63.7%、「キャンセルやノーショーが多い」が55.8%、「ミスや間違いが起きやすい」50.0%となっており、管理面や運用で課題を感じている飲食店が半数以上だ。
ネット予約は、営業時間に関係なくいつでも予約を受け付けられ、混雑時でも手を止めることなく予約を受け付けることができるなど大きなメリットがある一方、予約システムの管理・運用を煩雑に感じている飲食店は少なくないようだ。
さらに「予約キャンセル問題」などトラブルもあり、予約台帳サービスなどさまざまな対策が試みられているが、未だ利用率は低い。ネット予約はもはやなくてはならないものであり、こうした課題を解決して行くさらなる工夫が必要だ。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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