富士通、江ノ電に外国人用多言語観光アプリ提供 オフラインでも利用可

2018年3月25日 20:31

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操作画面のイメージ。(画像: 富士通ネットワークソリューションズの発表資料より)

操作画面のイメージ。(画像: 富士通ネットワークソリューションズの発表資料より)[写真拡大]

 富士通ネットワークソリューションズは23日、訪日外国人観光客向けのスマートデバイス用多言語観光アプリ「Enoshima-Kamakura Guide」を開発したと発表。3月30日より江ノ島電鉄にて提供される。人気ある観光スポットやハイキングコース、お役立ち情報などを多言語で表示できるほか、オフライン状態での利用も可能だ。

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 各スポットの地図はグーグルマップとイラストマップを切り替えて使用できる。通信環境のある場所においてはグーグルマップで現在地が表示され、ない場所ではイラストマップにて目的の地点を表示するという仕組みだ。

 対応言語は英語、中国語、フランス語、スペイン語の4カ国語。端末のOS言語に合わせて自動で表示する。

 また写真、動画を撮りたくなった時の操作も簡単だ。アプリ内にあるカメラマークをタップすればすぐに内蔵されたカメラが起動し、撮影できるようになる。撮った写真や動画のSNSへの投稿も素早く行える。

 収容されているコンテンツは厳選されており、例えば、江ノ島電鉄沿線内外の観光スポットやロケーションスポットはランキング付けされた場所が写真と解説入りで紹介されている。ベスト10形式で表される人気スポットランキングを見れば、まだ目的地が決まってない場合でも行きたい場所を容易く発見できるはずだ。

 さらにスポット情報には各施設の営業時間や拝観料、利用料などについての詳細な情報が載っている。観光案内所やコインロッカー、外貨両替所の場所、電車・バスの乗り方、加えて参拝の作法など、外国人の観光客が知りたいお役立ち情報も多く掲載されている。

 外国人観光客が年々増加している江ノ島は2020年の東京オリンピック・パラリンピックにてセーリング競技会場に選定された。そのため、今後は更に観光客が増加する可能性もある。

 しかし多言語対応の観光ガイドは紙媒体に限られており、スマートフォン用観光アプリなどの整備は急務となっている。当アプリはそのような事情を受け富士通が受託開発することになったもの。(記事:小椋恒示・記事一覧を見る

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