ソフトバンク、VRによる野球中継のライブストリーム配信を実証実験

2018年3月25日 10:26

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バックネット裏のカメラからの映像イメージ。(画像:ソフトバンク発表資料より)

バックネット裏のカメラからの映像イメージ。(画像:ソフトバンク発表資料より)[写真拡大]

 ソフトバンクと福岡ソフトバンクホークス社は、VR(バーチャルリアリティ)を利用した、野球の試合のライブストリーミング配信の実証実験を行うと発表した。

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 実験が行われるのは、「福岡 ヤフオク!ドーム」(福岡市中央区)で開催される福岡ソフトバンクホークスのオープン戦1試合(3月24日)と、開幕3連戦(3月30日~4月1日)の計4試合の全イニング。実験であるので、無料で配信される。

 具体的にどうすれば視聴すればいいかというと、まず「パノミル」と名付けられた専用アプリケーションを、スマートフォンにダウンロードする。そしてVR用ゴーグルをセットすると、視聴できるという形である。重ねての説明となるが、今回はあくまでも実証実験であってサービスとして開始することを想定したものではないので課金などのシステムは構築されていない。

 なお、使用するスマートフォンであるが、念のため断っておくと別にソフトバンクのものである必要はない。また、「パノミル」はiPhone版もAndroid版も存在している。

 ただ、ものの性質上、通信環境の要求水準はそれなりに厳しい。最低でも3Mbps、高画質な映像を快適に視聴するのであれば、10Mbps以上の通信環境が推奨されるとのことである。

 VR用カメラは球場内に3台設置されている。バックネット裏、一塁側内野席、ライト側バックスクリーン横外野席である。視聴者は、映像内に表示されるカメラのマークに視点を合わせることで、選択したカメラからの映像に切り替えることができる。また、バックネット裏の映像については。VR映像の中に中継用映像を表示させることができる。

 ソフトバンクと福岡ソフトバンクホークスの両社は、今回の実証実験を通じてVR映像の配信に関する技術やサービスのノウハウを蓄積し、将来的にはプロ野球公式戦などをVRライブで配信するサービスの構築を検討しているという。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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