ティアック、USBデジタル出力対応のダブルカセットデッキ発売

2018年3月16日 12:00

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ダブルカセットデッキ「W-1200」。(画像: ティアックの発表資料より)

ダブルカセットデッキ「W-1200」。(画像: ティアックの発表資料より)[写真拡大]

 ティアックは14日、温かいアナログ音で人気が再燃しているカセットテープの再生や録音に対応したダブルカセットデッキ「W-1200」を発表した。

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 価格はオープンプライスで、3月の後半に販売開始予定だ。パソコンとUSB接続することが可能で、デジタル録音に対応している。アナログの良い部分とデジタルの新技術を併せ持ったカセットデッキとなる。

●デジタル時代対応のカセットデッキ

 W-1200は、USBデジタル出力端子を搭載している。パソコン側に録音が可能なアプリやソフトウェアがインストールされている場合、ソフトウェア上で直接録音をすることができる。パソコンでカセットテープの内容を保存・変換することにより、デジタルポータブルオーディオやハードディスク搭載ステレオなどで過去に録音した音楽なども再生可能となる。

 従来のダブルデッキと同様に、パラレル録音機能を搭載しておりカセットテープからカセットテープへと音楽や音声をコピーすることも可能だ。また、Dolby B NRに相当するノイズ調整機能を採用しており、雑音をカットしながらカセットテープを再生する。

●W-1200の主なスペック

 W-1200は、ノーマルテープ、クロームテープの再生と録音が可能だ。また、メタルテープと呼ばれるカセットテープは再生のみ対応している。マイク端子は、ボリューム調整やミキシングが可能で、歌の録音などに利用できる。リモコンで操作に対応し、ヘッドホン出力は6.3ミリの端子となる。

●人気が再燃しているアナログ機器

 カセットテープなどのアナログ機器が見直され人気が再燃中だ。昭和時代に流行した「ラジカセ」は売り切れる店舗が出ており、カセットテープ専門店も誕生している。

 最近では音楽CDの売り上げは減少傾向にあり、デジタル配信が中心となっている。その中で、アナログ音を求めてカセットテープで作品をリリースするアーティストも出てきており、レコードなどと含めて密かなブームとなっている。

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