関連記事
吉之助の人生が大きく動き始める予兆!「西郷どん」第8話レビュー
■吉之助の胎動を感じられた8話
2018年大河ドラマ「西郷どん」の第8話が2月25日に放送された。前回は吉之助を支えた両親がいなくなり、全体的に暗い流れとなっていた。だが、8話では熱い友情と吉之助の嫁に涙する展開になった。
■吉之助の元にやってきた嫁だが……
吉之助(鈴木亮平)の元に待望の嫁である須賀(橋本愛)がやってくるも、吉兵衛(風間杜夫)や母の満佐(松坂慶子)が続けてあの世へ旅立つことになった。
その影響で須賀は「不吉な嫁」と周りでささやかれるようになり、居心地の悪さを覚えていた。それでも吉之助は須賀を気遣い、その気持ちに応えるように彼女も懸命に家を支えようとするのであった。
まだまだ家計が安定しない中、吉之助の元に吉報が訪れる。それは、友人の正助(瑛太)の謹慎が解かれたのだった。やっと役所仕事に戻れる友人を祝う一方、吉之助にも斉彬(渡辺謙)と共に江戸へ向かう旅に同行するように命が下る。念願の江戸への上京に胸を膨らませる中、須賀だけが家計のことを考えて否定するのであった。
■仕事と家のことで悩む吉之助
念願だった江戸への上京に喜ぶ吉之助だが、須賀の言う通り家のことも気になってしまう。そもそも経済的に江戸へ向かうほどの余裕はなく、泣く泣く諦める必要があると考えていた。
しかし、昔から薩摩のために働くことを志していた正助は、吉之助の考えに反対。しまいには正助が「あの嫁のせいで夢を諦め家」と言ってしまい、吉之助の逆鱗に触れる。取っ組み合いのケンカとなり、2人はそのまま別れてしまう。
ケンカをした後でも迷う吉之助だが、その中で篤姫(北川景子)から旅の護衛を頼まれることになる。そこで篤姫は以前の相撲の御前試合にて、吉之助の姿に惚れたことを告白する。その姿を見て斉彬を支えるのは吉之助しかいないと考えていことを正直に話すと、吉之助も同じ気持ちであることを示す。
■須賀が愛したのは優しい吉之助
篤姫の後押しもあり、やはり江戸に向かうことを決める吉之助。その思いを胸に秘めて家に帰ると、ケンカした正助が郷中からお金をかき集めていたのだった。正助の篤い思いに感動する中、さらに須賀も吉之助の元へやってくる。須賀はやってくると早々、吉之助に離縁を申し付ける。どれだけ説得してもその意思は固く、最終的には手切れ金としてお金を渡してくる始末だった。
しかし、これは素直になれない須賀なりの別れ方だった。優しい吉之助はこうでもしないと江戸行きを決めることができないと考え、自分から離縁を突きつけると共に彼を支えるためのお金を渡したのだ。彼の前では最後まで泣かなかったが、父親に理由を話した後につい涙をこぼしてしまう。
正助と吉之助の友情だけでなく、短い間でも愛をはぐくんだ須賀とのやり取りも非常に見ごたえのある回だった。ついに次週から吉之助が江戸に向かうこととなり、物語が大きく動き出すと予想される。
「西郷どん」はNHKにて毎週日曜日20時から放送中。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る)
スポンサードリンク