ネットサービス利用者数、スマホ1位「Google」 アプリ1位「LINE」

2017年12月23日 23:41

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 視聴者行動を分析するニールセン デジタルは19日、2017年の日本におけるインターネットサービス利用者数ランキングを発表した。

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■パソコンからの利用者数

 PCからの利用者数トップ10は、16年のトップ10のうち9つがランクインし、大きなランキングの変化はなかっとしている。1位は「Yahoo! JAPAN」の3,377万人で横ばい、2位は「Google」の2,392万人で前年比8%増。3位以下も大きな変動は見られなかった。

■スマートフォンからの利用者数

 スマートフォンの利用者数トップ10では、トップ10のうち9つのサービスで利用者数が引き続き増加。1位「Google」、2位「Yahoo! JAPAN」、3位「LINE」、4位「YouTube」、5位「Rakuten」と続き、8位までは昨年と同様の結果になった。9位の「Hatena」がトップ10圏外からのランクインとなり、前年比31%増と最も利用者数を伸ばしたとされている。また10位の「Ameba」のみ前年比1%減と利用者数が減少している。

■スマートフォンアプリ利用者数

 スマートフォンアプリでも、引き続き利用者増の傾向が見られたものの、トップ10の顔触れは昨年と変化がなかった。1位「LINE」、2位「Google Maps」、3位「YouTube」との結果に。最も利用者数の多かった「LINE」は16年から14%増の4,968万人と、去年同様2位を大きく引き離す形になった。最も増加率が高かったのは9位「Yahoo! JAPAN」アプリの31%。一方で対昨年増加率0%と唯一伸びを示さなかった8位「Facebook」が目立った形にもなっている。

 エグゼクティブアナリストの中村義哉氏は「PC、スマートフォン共に上位サービスの顔触れは変わらず固定化の傾向にある。SNSやフリマなど話題になったアプリはあったが、一気にマジョリティを獲るようなアプリは表れなかった。市場の成熟により、消費者ニーズの細分化が見られる」と言及した。

 今回の利用者ランキングは全体的に大きな変動は見られなかったが、一方で「Ameba」や「Facebook」のように利用者数に伸びが見られないサービスが目立つ形となっている。また、PCのホーム画面を決定づけた「Yahoo! JAPAN」や「Google」などネット黎明期より先んじてきたサービスの強さも印象的である。一方、本ランキングでも分かるように時代は完全にスマホシフトしていることから、今後も新たなアプリの出現などその動きにも注目をしていきたい。

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