【業績でみる株価】スペースシャワーネットワークは年初来高値更新、18年3月期営業減益予想だが2回目の増額余地

2017年12月15日 11:12

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 スペースシャワーネットワーク<4838>(JQ)は総合音楽エンタテインメント会社である。18年3月期は営業減益予想だが、デジタル音楽配信の好調などで増額修正して減益幅が縮小する見込みだ。さらに2回目の増額余地がありそうだ。株価は年初来高値更新の展開だ。

■総合音楽エンタテインメント会社

 CS・ケーブルテレビ音楽専門チャンネル「スペースシャワーTV」運営、アーティストマネジメント、デジタル音楽配信、ライブ・イベント企画運営、音楽レーベル運営、書籍・雑誌出版、メイドカフェ運営、映像制作などを展開する総合音楽エンタテインメント会社である。伊藤忠商事<8001>およびフジ・メディア・ホールディングス<4676>の持分法適用関連会社である。

■18年3月期営業減益予想だが2回目の増額余地

 18年3月期連結業績予想(10月19日に増額修正)は、売上高が17年3月期比0.6%増の148億87百万円、営業利益が9.1%減の5億35百万円、経常利益が12.2%減の5億50百万円、純利益が0.1%増の3億50百万円としている。

 第2四半期累計の連結業績は売上高が前年同期比6.9%増の76億46百万円、営業利益が52.9%増の4億90百万円、経常利益が48.4%増の5億円、純利益が58.7%増の3億35百万円だった。計画を上回る大幅増収増益だった。

 8月25日から3日間開催の当社主催音楽フェスティバルが過去最大となる約7万人の動員となったことに加え、CDパッケージ商品の販売数、デジタル音楽配信のダウンロード数が想定を上回った。

 そして通期予想に対する進捗率は売上高が51.4%、営業利益が91.6%、経常利益が90.9%、純利益が95.7%と高水準である。上期偏重の収益特性があり、今期の上期は音楽フェスティバルの好調も貢献したが、デジタル音楽配信などの好調を考慮すれば、通期予想に2回目の増額余地がありそうだ。

■株価は年初来高値更新の展開

 株価は1月の885円を突破して年初来高値更新の展開となった。本日12月15日には923円まで上伸している。今期予想PERは約29倍、時価総額は約101億円である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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