日立が健康アプリ「MyLifePal」開発 顔画像で脈拍やストレス度計測も

2017年12月1日 11:52

印刷

「MyLifePal」画面イメージ(画像: 日立製作所の発表資料より)

「MyLifePal」画面イメージ(画像: 日立製作所の発表資料より)[写真拡大]

 日立製作所は11月29日、スマートフォン向けのヘルスケアアプリ「MyLifePal」を開発したと発表。睡眠や食事に関係する健康データに加え、顔画像解析技術を用いた脈拍ならびにストレス度の計測も可能だ。

【こちらも】歩数に応じてクーポン 第一生命と日本MSなどが行動変容促すアプリ

 利用者の日常生活に寄り添い、「Quality of Life」と「Quality of Work」両方の向上支援を目的とした本アプリは12月からその実証実験を社内で始め、その後2018年度中に実用化する予定。主な特長としては、専門家による食事と美容をテーマにした健康アドバイスの提供と利便性の高い入力方法および管理方法が挙げられる。

 事前調査により、ヘルスケア系のアプリは長期的に利用されにくいという課題が明らかになっていた。そこに着目し、長く利用者の健康を支えられるよう、積極的にアドバイスを提供していく点がこのアプリの特長の1つだ。

 管理栄養士や美容コンサルタントが監修した、主に女性利用者に求められる食事や美容のコンテンツも充実。健康データを基に、おすすめの食材やレシピ、専門サイトからの記事を紹介してくれる。

 さらに利用者が気軽に長い間使えるよう、データの入力方法にも気が配られている。歩数や睡眠時間などはスマホ搭載の機能で自動的に計測され、脈拍やストレス度は顔を撮影するだけで測れる。また日々の調子や疲労感は対話形式で入力可能。このように健康データの管理が手軽に行える点も大きな特徴だ。

 食事や運動、体重、睡眠、心拍といったデータを管理、分析してくれるアプリは多くある。本アプリは一般的なそれらに独自の工夫を加えたものといえる。今後は日立のヒューマノイドロボット「EMIEW3」の対話型AIを活用するなどして、継続的に機能をより拡張していくという。

 現在日本では、企業文化やライフスタイルを抜本的に変える働き方改革、また従業員などの健康を経営的な視点から考え、戦略的に管理していく健康経営が推進されている。「MyLifePal」は、そういった取り組みを支えるアプリを目指すこととなる。(記事:小椋恒示・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事