【株式評論家の視点】TOKAIホールディングスは、M&Aの推進が注目、配当利回り妙味に株主優待が魅力

2017年10月30日 07:21

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 TOKAIホールディングス<3167>(東1)は、株式会社TOKAI、株式会社TOKAIコミュニケーションズ、東海ガス株式会社、株式会社TOKAIケーブルネットワークをはじめとする26の事業会社を傘下に持つ、TOKAIグループの持株会社で、2011年4月に、グループ間での統合シナジーの創出を目的として経営統合し、持株会社体制に移行している。

 同社は、1950年に都市ガス事業を開始して以来、事業の多角化を進め、LPガス、インターネット、CATV、アクア(宅配水)、住宅設備、セキュリティ、保険、ブライダル、介護、総合リフォーム等、人々の生活に密着したさまざまな商品サービスを幅広く提供している。また、営業エリアも静岡県および関東一円から日本全国へ積極的な面的拡大を展開し、顧客数は256万件にのぼる。また、2016年4月からは電力小売全面自由化に対応し、東京電力の新電気料金プランと既存の多彩なサービスとのセットメニュー「TOKAIカサトクプラス」を提案し、顧客にさらなるメリット(お得な割引とTLCポイントのダブル特典)を提供することで、顧客との結びつきをより一層強めている。

 今3月期第2四半期業績予想は、売上高860億円(前年同期比4.6%増)、営業利益27億1000万円(同38.5%減)、経常利益26億5000万円(同40.2%減)、純利益10億8000万円(同54.7%減)を見込む。

 今3月期業績予想は、売上高1894億円(前期比6.0%増)、営業利益114億1000万円(同10.5%減)、経常利益113億6000万円(同11.1%減)、純利益64億5000万円(同12.1%減)を見込む。年間配当予想は、28円(第2四半期末14円、期末24円)継続を予定している。

 株主優待では、3月31日現在及び9月30日現在の株主名簿に記載された1単元(100株)以上所有の株主を対象に4種類の株主優待品(アクア商品・クオカード・レストラン食事券・TLCポイント)から1つ選択と同社グループ結婚式場婚礼10%割引券(割引上限10万円)・同社グループレストラン「ヴォーシエル」お食事20%割引券(12枚つづり)を贈呈している。

 10月24日には、本年9月30月日現在の株主名簿に記載された1単元株(100株)以上所有の株主を対象に、従来の4種類の株主優待品から1つ選択に加えて、格安SIM/スマホサービス「LIBMO(リブモ)」の利用者1万件突破を記念し、「LIBMO」を1年間無料で利用できる特別コースを新設し、株主優待メニューの拡充を図っている。

 株価は、1月28日の年初来安値767円、4月13日安値786円と売り直されて下値確認から5月9日高値899円と上昇。その後、840円を軸とした5か月にわたるモミ合いを上放れ10月25日に年初来高値947円と買い進まれ、上げ一服となっている。2020年度を最終年度とする中期経営計画「 Innovation Plan 2020“JUMP”」では、今後4年間で既存事業の成長に加え、レバレッジを効かせてグループの成長を加速させていく計画で、2020年度には売上高3393億円、営業利益225億円、ROE13%の目標を掲げている。中でも東京ベイネットワークを連結子会社化とM&Aの推進は注目で、今後の展開は期待出来る。今3月期は将来の成長を見据えた先行投資が膨らむため減益を見込むが、来19年3月期は増益に転じると観測されている。配当利回り3.0%と利回り妙もソコソコあるほか、株主優待も魅力となっており、押し目買い優位に上値を伸ばすか注目したい。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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