米経済指標改善でリスク回避の取引は拡大せず

2017年10月3日 13:28

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記事提供元:フィスコ


*13:28JST 米経済指標改善でリスク回避の取引は拡大せず
 年内の米追加利上げ観測や良好な内容の米経済指標を背景にドル買い・円売りが優勢となっている。9月の米ISM製造業景況指数が60.8となったほか、8月の米建設支出も前月比0.5%増と、いずれも市場予想平均を上回った。これを受けて米長期金利が上昇したことも、ドル買いを一段と加速させている。

 また、カタルーニャ自治州の独立を問う住民票で独立賛成票が90%に達するなどスペインの政局不安からユーロ売りが加速し、相対的にドルが買われやすい地合いにもなっている。日本の衆院総選挙の行方を見極めたいとの思惑が広がっているものの、リスク回避の円買いはやや抑制されており、日経平均株価が強い動きを見せた場合、ドル・円は113円を試す可能性があるとみられる。《MK》

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