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現在の生活に「満足」は7割以上 「心の豊かさか」重視も増加
所得・収入、資産・貯蓄などそれぞれの面で、概ね「満足」の割合が高く、現状に満足する声の上昇傾向が判明した一方、不満の声が中々変化していかない特定の職種や年代が存在することも明らかとなった。[写真拡大]
内閣府は「国民生活における世論調査」平成29年度の調査結果を発表。現在の生活や今後の生活についての意識、家族・家庭についての意識など、国民の生活に関する意識や要望など広く一般の国民からの回答を得た。
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まず、現在の生活への満足度について聞いたところ、「満足」(73.9%)、昨年度の調査結果と比較して見ると、「満足」(70.1%→73.9%)とする者の割合が上昇しており、去年と比べて生活の向上感を実感している人が多いようだ。管理・専門技術・事務職において「満足」とする者の割合が高い一方で、「不満」とする者の割合が高かったのは、年齢別では50歳代、職業別では販売・サービス・保安職、生産・輸送・建設・労務職で、それぞれ高くなった。職種による労働環境の差異が感じられる結果となった。
次に、日頃の生活の中で、「悩みや不安を感じている」と答えた者(3,986人)に、悩みや不安を感じているのはどのようなことか聞いたところ、「老後の生活設計について」(53.5%)、「自分の健康について」(52.1%)と高く、以下、「家族の健康について」(42.1%)、「今後の収入や資産の見通しについて」(39.7%)などの順となった。
では生活は、これから先どうなっていくと思うか聞いたところ、前回の調査結果と比較して見ると、「同じようなもの」(62.9%→65.2%)と答えた者の割合が上昇、「悪くなっていく」(25.8%→23.1%)と答えた者の割合が低下し、将来に対する悲観的意見が40歳代以上で顕著にみられた事などから高齢化の進行、経済格差などが感じられる結果となった。
今後の生活において、これからは心の豊かさ、物の豊かさのどちらを重視するかついて聞いたところ、前回の調査結果と比較して見ると、「これからは心の豊かさ」を重視すると答えた者の割合が上昇(60.2%→62.6%)、「まだ物の豊かさ」を重視すると答えた者の割合が低下している(31.3%→29.2%)。男性及び若者に注目して見てみると、「まだ物の豊かさ」の割合が高い結果となっている。
最後に、消費動向について、貯蓄や投資など将来に備えることに力を入れたいと思うか、それとも毎日の生活を充実させて楽しむことに力を入れたいと思うか聞いたところ、「貯蓄や投資など将来に備える」と答えた者の割合は若者が特に高く、「毎日の生活を充実させて楽しむ」と答えた者の割合が高かった60歳代以上の高齢者とは対照的ともいえる結果となり、世代間の価値観の格差が浮き彫りとなる結果となった。
本調査では、所得・収入、資産・貯蓄、耐久消費財、食生活、住生活、自己啓発・能力向上、レジャ-・余暇生活のそれぞれの面で、概ね「満足」の割合が高く、現状に満足する声の上昇傾向が判明した一方、不満の声が中々変化していかない特定の職種や年代が存在することも明らかとなった。特定の職種や年代に括らない包括的な働き方の改革を真に望むところだ。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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