ビジネス利用で人気のパスワード管理アプリ「1Password」とは

2017年8月1日 21:23

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マスターパスワード入力画面(ライター提供)

マスターパスワード入力画面(ライター提供)[写真拡大]

  • 自動パスワード生成画面(ライター提供)

 複数のログインパスワードを一括管理できるアプリ「1Password」をご存知だろうか。AppStoreでも「Essentials」マークが付き、インストールしておきたい人気のアプリだ。セキュリティ面から複雑なパスワードにしたいが覚えられなかったり、サイトごとに異なるパスワードにするのが面倒だったりで、ついつい同じパスワードにしている人は少なくないが、このアプリを使えば各サイトやサービスへのログインパスワードを管理し、アプリ内からログインすることができる。

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■超複雑で意味不明なパスワードでも大丈夫

 「1Password」はスマートデバイスだとiPhone、iPad、iPod touch、Androidで使用可能だ。ちなみに筆者はiPod touchとiPadで使用している。まずアプリをインストールし、画面の一番下にあるマスターパスワードを設定する。これは「1Password」を開くためのパスワードだ。これを突破されるとあらゆるログイン情報がダダ漏れになるので、絶対にバレないものにし、このパスワードだけは忘れないようメモをして厳重に保管しておこう。

 マスターパスワードを設定すれば登録は完了。あとは登録したいログイン情報やクレジットカード情報などを入力していくだけ。パスワードはすでに使っているパスワードを入力するか、ここで新たにパスワードを生成する。登録が完了すればいつでも「1Password」から各サイトのログイン画面に移行できる。ログイン画面にはすでにログイン情報が入力された状態なので、どれだけ複雑な文字列でも問題ない。

 なお、パスワード生成は「1Password」が勝手にやってくれるので知らず知らずのうちにその人の癖のようなものが出る…ということもない。ちなみに最大で64文字程度のパスワードを生成できる。

■マスターパスワードの突破やスマホ紛失は要注意

 アプリの操作は簡単で、TwitterやFacebook、Amazon、AppleID、Googleなどさまざまなログインが必要なサイトやアプリの情報を登録できる。また、クレジットカード情報や、個人情報管理も可能だ。個人情報には登録したい相手の名前、住所、電話番号、メールアドレス、SkypeID、会社名などが入力できるので同僚や取引先、顧客情報を入力して管理可能だ。それだけにスマホを紛失したりマスターパスワードが突破されたときのダメージは計り知れない。

 「1Password」によりパスワードの安全性は向上するが、定期的なマスターパスワードの変更、スマホ紛失時にはスマホにロックをかける、登録サービスの停止措置をとるなどリスク管理はしっかりしておこう。

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