NHKが放送したAIによる「日本への提言」が議論を呼ぶ

2017年7月28日 08:10

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記事提供元:スラド

 NHKが7月22日に放送した、「AIに聞いてみた どうすんのよ!?ニッポン」という番組内で紹介された、「AIの分析による日本への提言」が議論を呼んでいる。

 この番組では、さまざまなデータの人工知能(AI)に入力し、そこからディープラーニングや機械学習、パターン認識を使用し、さまざまの情報の「近さやつながり」を分析させたという。「AIは、残念ながら因果関係は提示してくれません」と断られているとおり、出力されたものはあくまで「近さやつながり」があると判断されたものごとのデータなのだが、そこから「健康になりたければ病院を減らせ」や「40代ひとり暮らしが日本を滅ぼす」といった提言が出されている点が注目された。

 「健康になりたければ病院を減らせ」については、病院数の低下が「がん死亡者数」や「65歳以上志望者数(男)」の低下に連動していることからの提言だという。また、Webサイトでは40代ひとり暮らし度チェックも公開されている。

 この結果に対し、データ処理が適切でなかったのではないかという指摘や、AIの定義が雑といった指摘や、検証のため使用したシステムのソースコードを公開して欲しいという声が出ている。

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