サッポロビール、酒と間違えて水を販売 見本品が混入

2017年7月11日 07:30

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本格芋焼酎「赤からり芋」。(画像:サッポロビール発表資料より)

本格芋焼酎「赤からり芋」。(画像:サッポロビール発表資料より)[写真拡大]

 サッポロビールの発表によると、3月下旬から発売されている同社の本格芋焼酎「赤からり芋」(720ミリリットル、消費税抜1,200円)の中に、瓶に水が入った見本品が混入し、少なくとも1本が誤って販売された。他にも最大で18本が販売されている可能性があるという。

【3月に発売された商品】本格芋焼酎「赤からり芋」新発売!

 混入した「水の入った見本の瓶」なるものは、同社が発売前の商品の商談用に作成したもので、48本作られている。営業担当者が販売店に持ち込んだまま回収されなかったため、店がそのまま店頭に並べて販売。瓶を開けた消費者が「中身が水のようだ」と連絡してきたため、事態が発覚へと至った。

 ちなみに、どういう酒であるのか少々ご紹介すると、鹿児島県南九州市の頴娃町というところで少量のみ栽培されている希少な赤芋「頴娃紫(えいむらさき)」と、「黄金千貫」の原酒をそれぞれブレンドし、まろやかで甘みのある味わいに仕上げた芋焼酎だという。アルコール度数は25%、頴娃紫原酒使用率は50%以上。

 2006年から「からり芋」という商品名で作られてはいたのだが、これは飲食店向けに販売されていたものであり、2017年3月28日に、「赤からり芋」という家庭用パッケージが新発売となった。混入が起こったのはそちらの商品である。

 通常、見本品は外装ラベルのバーコードに「見本品」というシールが貼られているはずなのだが、販売されたものにはそれが貼られていなかったという。48本作られた見本品のうち、残り18本が所在不明となっており、販売された可能性がある。

 「赤からり芋」は、6月末までに約2万5,000本を出荷している。通常品は、バーコードの下に製造番号として5文字のアルファベットが書かれているが、見本品はそれがないという。問い合わせは、サッポロビールお客様センター(0120・207・800)まで。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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